データが導く組織の状態 自動で社内データを一元化し意思決定を支援する「inctra(インクトラ)」

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株式会社DATAFLUCTは、企業内の組織・人的データの集約・統合・可視化による生産性向上支援サービス「inctra(インクトラ)」をリニューアルし、2022年5月11日(水)から新機能を提供開始すると発表した。自動的に集約した社内データを元に、意思決定をサポートする。

inctraは、社内の複数のSaaSやローカルデータから、会計、プロダクト/サービス、営業、マーケティング、人事などの各部門に分散しているデータを抽出し、DWHに自動で統合・最適化するサービスだ。

今回新たに提供されるのは「アクショナブルBIダッシュボード」「データコネクター」「組織/チームの生産性分析」の3機能。

アクショナブルBIダッシュボード
企業の会計(売上/利益・コスト)、セールス・マーケティング活動、サービス/プロダクト(事業)、組織の状態変化をひと目で理解できるBIダッシュボード。データを見やすく表示するだけでなく、データを基に期待する行動を促す「データストーリーテリング」の考え方を用いており、次にとるべきアクションについて利用者が思考・検討しやすい環境を整える。

データコネクター
APIエコシステムなどを活用したデータ収集に加え、RPA(Robotic Process Automation)によるローカルデータの自動取得などさまざまなデータと接続可能。データの集約や変換のために新たにデータを入力し直したり、既存のツールから乗り換えたりする必要はない。

組織/チームの生産性分析
組織やチームのデータだけでなく、アウトカム(プロジェクト実行の結果によって生み出される状態)も組み合わせることで、組織内のコミュニケーション量・ネットワーク可視化ができる。

これらの機能を使うと、以下のようなことが実現できるという。

(1)KGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)とそれに紐づくKSF(Key Success Factor:重要成功要因)の変化を一元化されたダッシュボードからタイムリーにキャッチできるようになり、次の行動を迅速に意思決定できる。

(2)営業・マーケティング活動によるリード数や商談件数などの変化と担当メンバーのアポイントメント成功率や目標の進捗状況からパフォーマンスデータを一元化し、サポートが必要なチームのコンディション相関を可視化。状況に応じて、先手を打って最適なフォローを実施できる。

同サービスは当初、リモートワークの浸透や副業(複業)環境の拡大などを背景に、適切な人的リソースのアサインや透明性のあるプロジェクト管理、個人のパフォーマンスをブラックボックス化せず評価するため、プロジェクト会計・チーム運営機能をメインに展開していた。

しかしサービスの開発・提供を進める中で、会社や部署、サービス/プロダクトごとに「売上/利益」と「コスト」を可視化する場合、異なった形式のデータをスピーディーに集計・計算する必要があるものの、内製で可視化を実装するのは難しく、途中で諦めてしまうケースが多いことがわかったという。

そのため、データを基に企業の生産性を可視化して次にとるべきアクションを促す「アクショナブルBIプラットフォーム」へのリニューアルに至ったとのことだ。

>>ニュースリリース