84%が「仕事に将来性を感じている」 データサイエンティストの実態調査

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一般社団法人データサイエンティスト協会は4月18日、一般会員向けに実施したデータサイエンティスト(以下、 DS)の実態に関する調査結果を発表した。

同協会の調査・研究委員会では、「データサイエンティスト市場の需要と供給のミスマッチの解消」をメインテーマに調査・研究を実施している。本調査はデータサイエンティスト協会の一般会員向けに実施し、データサイエンティストの人材育成やスキルアップ、企業とデータサイエンティストのマッチングに関する現状を明らかにすることが目的だ。本調査は2015年から継続して実施し、今回はDSの将来性ややりがいの他に、資格取得などのキャリアパスにも注目して調査した。

データサイエンティストの男女比

DSに性別を尋ねると、男女比は9:1となった。2015年以降、女性比率は拡大傾向にあったが、2019年からわずかに減少し1割前後で推移している。

データサイエンティストの年齢

DSに年齢を質問すると、データサイエンティストの中心層は30~50代という結果になった。50代の比率が増加しており、3割を超えていることも明らかになった。

データサイエンティストが所属する業種

DSが所属する業種は「IT・通信」がもっとも多い。しかし、「IT・通信」は減少傾向にあり、その他の業種も増加している。そのため、各業種間の差が縮まってきていることがわかる。

データサイエンティストの育成プログラム

DSが所属する企業・組織の育成プログラムについて、「存在する」と回答した企業・組織は23%だった。本質問に対する回答は3年連続で23%を記録しており、頭打ち状態であることがうかがえる。

データサイエンティストの業務満足度

DSが現在の業務に満足している割合は42%で昨年度と変化がなかった。不満な点として、「社内の理解がない」などがあがった。

データサイエンティストの将来性

一方で、DSの仕事について将来性を感じている人は84%で、昨年度から3ポイント増加した。中でも、10代と20代の期待感が高いという。

データサイエンティストの出身学部

DSの出身学部について尋ねると、工学系の学部・研究科の出身者が3割以上を占めた。しかし、理系以外の学部・研究科の出身者も多いことがわかった。

データサイエンティストのスキルアップ

DSがスキルアップのための行動として、「専門的な書籍を購入しての業務外での学習」「インターネット・雑誌などでの情報収集」が高い割合を占めた。また、データサイエンティスト協会で新しい検定制度が始まったこともあり、スキルアップのために資格を取得する人の割合が増え、43%となった。「eラーニング」にも注目が集まり、2015年時点では11%だったのに対し、2021年では44%まで増加した。

今回の調査結果について、データサイエンティスト協会 調査・研究委員会 委員長の塩崎潤一氏は、「データサイエンティストの実態を把握するために、データサイエンティスト協会の一般(個人)会員を対象に6回目の調査を実施しました。DSの女性比率は1割程度で横ばいですが、50代以上や、IT業種以外に勤務する人の割合が増加し、多様化が進んでいます。また、今回初めて調査をした出身学部をみると理系以外の出身者も多いことがわかりました。このような状況の中で、DSの業務には高い将来性を感じていますが、現在の業務内容に対する満足度は高いとは言えず、多様化するDSのニーズに対して企業側が応えていくことが必要になるでしょう」と述べた。

【調査概要】
調査対象 :データサイエンティスト協会 一般(個人)会員
調査手法 :インターネット調査
調査期間 :2021年11月9日~11月29日
有効回答数:581人

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