高専生がAI技術の企業評価額を競う「DCON2021」本選出場10チームが決定、松尾豊さんなどが審査員に

このエントリーをはてなブックマークに追加

画像は『松尾豊さん「『国がAIをやります』と言っても意味がない」DCON2020レポ』より

一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)は2月15日、「第二回全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト2021(DCON2021)」の本選に出場する10チームを発表した。本選は4月17日(土)にオンライン開催を予定しているという。

DCONは、高専生が日頃培った「ものづくりの技術」と、人工知能(AI)分野でとくに成果を出す深層学習(ディープラーニング)技術を活用して、企業評価額を競うコンテストだ。今回のDCON2021本選には、旭川工業高等専門学校、一関工業高等専門学校、長岡工業高等専門学校など10チームが出場する。

DCON2021では、書類での一次審査を通過した30チームがプロトタイプ制作による二次審査に挑んだ。この間、高専生たちはプロトタイプ制作に必要なものづくり(ハードウェア)とディープラーニング(ソフトウェア)についてテクニカルアドバイザーの指導を受け、制作に取り組んだという。二次審査ではプロトタイプのデモ動画をもとに技術面の実現性により、本選に出場する10チームを決定したとする。

公式サイトより

今後、出場10チームには、株式会社Shiftall 代表取締役CEOの岩佐琢磨さん、株式会社ABEJA代表取締役CEOの岡田陽介さんなど、事業経験がある起業家有志が各1名がメンターとして参画する。高専生はメンターの指導を受けてビジネスプランを磨き上げ、本選でのプレゼンテーションに挑むとしている。

また、プロトタイプ制作に挑むチームには提供資源として、「AI橋渡しクラウド(ABCI、提供:国立研究開発法人 産業技術総合研究所)」「AI・機械学習の実装・運用プロセスを効率化するプラットフォーム『ABEJA Platform』(提供:ABEJA)」「Jetson Nano開発者キット(各チーム1つ。提供:エヌビディア合同会社)」「プロトタイプ制作費用として3万円(提供:JDLA)」を提供する。

公式サイトより

DCON2021本選では、最終的な作品の披露に対して、技術審査員は技術審査、現役投資家などによる審査員はビジネスプランを評価する。技術とビジネスの両面での評価を総合し、企業評価額で表彰・順位が決まる。

技術審査員は早稲田大学 基幹理工学部表現工学科 教授で、産産業技術総合研究所 人工知能研究センター フェローの尾形哲也さん、東京大学大学院工学系研究科 教授の松尾豊さん。審査員はDBJキャピタル株式会社 ディレクターの河合将文氏、株式会社経営共創基盤 共同経営者(パートナー)マネージングディレクターの川上登福さんなどが務める。

>>ニュースリリース

松尾豊さん「新たなイノベーションを生み出してもらいたい」

公式サイトより

DCON実行委員会 委員長も務める松尾豊さんは公式サイトにおいて、「高専生自身が今の時代に自分たちのもつ潜在的な価値に気づき、自信をもって新たなイノベーションを生み出してもらいたいと思っています」とコメントを寄せている。

──松尾豊さん

「ものづくりに密着した『現場感のある』『実践的な』ディープラーニングの活用によって解決できる社会課題はたくさんあります。

全国各地にある高専で、学生たちがディープラーニングを学び、新たなスタートアップが生まれ、投資資金が首都圏から流れれば、地方経済にとっても大きな刺激になります。

また、地方にある優良なものづくり企業と連携していくことで、地元企業の底上げにもつながり、その先には世界で通用する企業が生まれてくるかもしれません。

過去入賞チームの中から、実際に起業に至る事例も出てきました。『ディープラーニング×ハードウェア』を武器に、世界一になる企業が生まれてくるかもしれません。

高専生自身が今の時代に自分たちのもつ潜在的な価値に気づき、自信をもって新たなイノベーションを生み出してもらいたいと思っています」

DCON2021【概要】
・日程:一次審査 結果発表 2020年11月20日(金)、二次審査 提出締め切り 2021年1月29日(金)、二次審査 結果発表 2021年2月15日(月)、最終審査(本選) 2021年4月17日(土)
・概要:高専生が日頃培った「ものづくりの技術」と「ディープラーニング」を活用した作品を制作し、その作品によって生み出される「事業性」を企業評価額で競うコンテスト。
・主催:一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)
・運営:DCON実行委員会
・共催:日本経済新聞社
・協力:株式会社アカツキ、株式会社ABEJA、株式会社アーレア、17LIVE株式会社、WiL,LLC、エヌビディア合同会社、株式会社経営共創基盤、connectome.design株式会社、さくらインターネット株式会社、株式会社Shiftall、DBJキャピタル株式会社、株式会社ディープコア、株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ、ニューラルポケット株式会社、富士ソフト株式会社、フラー株式会社、株式会社ブレインパッド、RABO,Inc.、株式会社Liaro
・特別協賛:アイング株式会社、ウエスタンデジタル、AGC株式会社、KDDI株式会社、トヨタ自動車株式会社、矢崎総業株式会社
・協賛:コグニビジョン株式会社、SansanDSOC、ソフトバンク株式会社、第一工業製薬株式会社、株式会社マクニカ
・後援:国立研究開発法人 産業技術総合研究所、一般社団法人 全国高等専門学校連合会、経済産業省、日本放送協会、環境省(申請予定)

なお、Ledge.ai編集部では、去年開催されたDCON2020について、松尾豊さんの総評も含め詳細をレポートしている。気になる人は以下の記事をチェックしてほしい。