東京都は7月1日から、「デジタル人材育成支援事業」として、未経験者からプログラミングやITインフラが学べる職業訓練講座の受付を開始している。当事業は、原則35歳以下の求職者が今後さらなる成長が見込まれるIT分野に就職できるよう、必要なデジタル関連のスキルを習得できる職業訓練とキャリアカウンセリング等の再就職支援を一体的に行う事業である。
4つのコースでレベル・分野別に学ぶ
当事業は参加費無料で、対面またはオンラインで受講可能である。
対面授業型の通学コースには2つのレベルに分けられた4つのコースがあり、全コース共通で現場力を身につけるための「IT系一般人材養成研修」が組み込まれており、就職後も末長く働ける土台をつくる。
スタンダードコース:基礎から実践的なITスキルを学ぶ
・プログラミングコース
Java言語をベースに演習を中心としたカリキュラムでプログラミングの基礎から実践的なノウハウまでを幅広く学ぶ。プログラミング初心者でも演習課題を解きながら実践力をアップし、実際の現場でも開発を推進する能力を養うことができる。
・ITインフラコース
IoTや5Gの普及が加速する中、需要が高まるITインフラ技術をネットワーク技術/サーバー技術両方の観点から基礎を身につけることができる。座学だけでなく実機操作や多くの演習を行い、知識の定着に加え実践力が伴った即戦力の人材を養成する。ITインフラを知らない人でも0から学べる。
ハイエンドコース:より深く学びITエキスパートをめざす
・アプリケーション開発コース
Java言語とアジャイル開発手法を用い、プログラミングの基礎からチーム開発における実践的なノウハウまで幅広く学ぶことができる。ソフトウェア技術の基礎に加えて、DBやサーバー連携のシステム構築の基礎までを学ぶことで、将来に渡り活躍できる能力を養う。プログラミング初心者でも学べる。
・ITインフラ・クラウドコース
スタンダードコースのITインフラコースの内容に加え、仮想化・クラウドの技術を学び、将来に渡り活躍できる能力を養う。セキュリティ・Python自動化も習得することができる。ITインフラを知らない人でも0から学ぶことができる。
スタンダードコースは2ヶ月、ハイエンドコースは3ヶ月の職業訓練期間となっている。
参加には以下の条件を満たす必要がある。
- 職業訓練が可能なこと
- 原則35歳以下であること
- 求職中または非正規雇用で就業中であること
- 都内IT関連業界等で働く意欲のあること
東京都内のIT関連企業への就職を希望しているなら、都外に住んでいても応募が可能。なお、在学中の人は参加することができない。
オンライン受講も可能
対面授業を実施する通学型のほか、オンラインで受講できるコースもある。
オンラインの場合でも参加条件は同じだが、選べるコースはプログラミングコース、ITインフラコース、ハイブリッドコースの3つで全て開催期間は2ヶ月となっている。オンラインも対面同様基礎から学ぶことができて、就職支援を受けることができる。
詳細は東京都デジタル人材育成支援事業のホームページから確認できる。気になる方はチェックしてみては。
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