DeNA、AIで誰の声でもアニメ声に変換できる無料サイト「人脈も信用貯金も何もない入社一年目」のアイデアが採択

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株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)は5月12日、「人脈も信用貯金も何もない入社一年目」のアイデアを採択し、現在開発中のAI(人工知能)を活用した「音声変換AI」のトライアルを試験利用できる「VOICE AVATAR 七声ニーナ」を公開した。本サイトではPCやスマートフォンのブラウザ上において自分の声で話しかけて音声を入力すると、音声が「七声ニーナ」の声に変換される。

DeNA Engineers’ Blogの投稿によると、本サイトを発案したのはデータ統括部AI基盤部の竹村さん。「本サービスはDelight Boardという部署横断型のプロジェクトにて、1000人を超える社員投票により自分の案がまさかの採択となったことがきっかけ」と語る。

竹村さんは「採択当時は人脈も信用貯金も何もない入社一年目の思いつきにすぎず、言い出しっぺである自分の力不足によりタイトなスケジュールでの開発となってしまいました」と謙虚に振り返っている。

本サイトは、入力したユーザーの音声から話者に依存しない音の情報を抽出し、それをもとにキャラクターの音声を生成する。誰の声であっても、事前にユーザーの音声を収録したり、文字起こししたりせずに、自然なキャラクターの声に変換できる。

七声ニーナは「AIの力で、あなたの声の装いを、キャラクターの声に、感情表現もそのままに変換するVOICE AVATAR第一号」。製造月日は1月14日。星座はやぎ座。高さは147cm。重さは65Kg。CV(キャラクターボイス)は高田憂希さんが務める。

SNS上では本サイトを実際に試したユーザーから「すごい。かわいい」「心が洗われる」「ほぼ完璧でびっくりした」などのコメントが見られる。

音声データの周波数スペクトル解析図

現在、DeNAは「AIを用いた完全なキャラクター声の再現」を目指し、音声変換の品質やパフォーマンスの向上に加え、従来難しかった興奮したり、落ち込んだりといった、話者の感情表現を含んだ音声変換の実現に向けて研究開発している。

同社は「ゲームキャラの声でボイスチャットしながらゲームをより楽しめる未来や、誰もがアバターにぴったりの声でライブ配信することで、なりたい自分になり切れる未来」を目指しているという。今回のトライアルでも、技術進化の方向性を検証するとともに、大きな発展に向けた技術を蓄積するとした。

なお、DeNA Engineers’ Blogの投稿では、竹村さん自身が本サービスでの「サービングに求められる要件」「サーバーレスとコールドスタート」「システムアーキテクチャと実装方針」「バックエンドを支えるソフトウェアスタック」について解説している。気になる人は該当ページをあわせてチェックしてほしい。

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