AIでマンガを多言語に翻訳 翻訳作業の時間を30%以上削減

このエントリーをはてなブックマークに追加

画像はUnsplashより

現在、海外の読者の開拓に向けて、日本のマンガを多言語に翻訳してグローバルに展開していくための制作・製造・流通体制の整備が進められている。マンガの翻訳は話し言葉が多く、吹き出しごとに文章が途切れるため翻訳にAIを用いることが難しく、人の手で制作するコストと負荷が大きかった。

大日本印刷株式会社(DNP)は9月8日、AI翻訳サービスを展開するMantra株式会社と共同で、マンガを多言語で制作するDNP独自のシステム「DNPマンガオンラインエディトリアルシステム MOES(モエス)」に搭載する、AI翻訳エンジンを開発したと発表した。

MOESは、翻訳版のマンガ制作に必要な翻訳・レタリング・校正・進捗管理などをするクラウドシステムで、2016年から印刷物や電子書籍におけるマンガ翻訳の製作工程で活用されている。

本AI翻訳は、DTPソフトを使わずに、画面上に表示されるマンガのレイアウトの吹き出しの中に翻訳した文章を直接入力する。確認や修正も同様にレイアウトを見ながらできるため、文章の入れ違いなどを防止できる。

また、時差のある地域で作業する翻訳者や翻訳チェック者などの間で、データ授受や業務の進捗管理が容易となり、大幅な作業負荷軽減や作業時間の短縮が期待できるという。

MOESでの翻訳作業は従来、すべて手作業だったが、本AI翻訳によりあらかじめ自動翻訳した文章が入力された状態から、翻訳の確認や修正ができるようになった。

翻訳会社による評価テストでは、翻訳が難しいとされるジャンルにおいても、AI翻訳の導入によって作業時間が従来と比較して30%以上削減されたという。

>>ニュースリリース