IT系職種はヘルプデスクやデータサイエンティストなど決定年収が上昇傾向

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職種大分類別 決定年収の上昇率ランキング(※2019年を100とした場合の推移)

パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」が4月5日に発表した「決定年収上昇率ランキング(職種版)」において、職種大分類では「技術系(IT/通信)」が7位で、2019年比で微増したことが明らかになった。

本ランキングは、2019年1月~12月末と2021年1月~12月末までの間にdoda経由で転職した、20~65歳の男女の転職決定企業での決定年収をもとに算出したもの。職種大分類は職種を大きな分類でくくったカテゴリ、決定年収は転職を受け入れる企業が採用決定時に個人に提示する年収のことを意味する。

2021年の決定年収上昇率をみると「技術系(IT/通信)」のほか、「クリエイティブ系」「販売/サービス系」など11のうち8つの職種大分類が2019年の決定年収を上回った。

IT系職種はヘルプデスクやデータサイエンティストなど決定年収が上昇傾向

職種別 決定年収の上昇率ランキング(※2019年を100とした場合の推移)

具体的な職種分類では「技術系(IT/通信)」にあたる4職種がトップ20にランクインした。IT人材の確保が進んだことや、事業においてデータ分析が必要不可欠になったことなどが背景にある。

4位にはIT/通信領域でテクニカルサポートやカスタマーサポートをする「ヘルプデスク」だった。コロナ禍のデジタルシフトにより、IT製品の販売やWebサービスの提供が増加したことに比例して、ヘルプデスクのニーズが高まっている。これらのポジションは外注する企業が多いため、アウトソーシング先の企業が人員確保のために、決定年収を引き上げた可能性がある。

8位は「ネットワークエンジニア」、15位は「運用/監視/保守」ともに社内のITインフラを整備する業務で、リモートワークの浸透によりニーズが高まっている。とくに、クライアントのデジタル推進をサポートするIT業界では、比較的年収が高い大手企業や一次受け企業が体制強化のため採用活動を活発化し、決定年収が上がったと考えられる。

12位は「データサイエンティスト」。DX(デジタルトランスフォーメーション)によってあらゆる場面でデータ取得可能になり、顧客体験価値の向上やサービスの改善プロセスにおいて、データ解析が必要不可欠になっている。データを分析するデータサイエンティストの市場価値が高まり、決定年収が引き上がったと考察できる。

ただし、上記4職種はいずれも転職者のなかで20代が占める割合が2019年に比べて減少したため、相対的に決定年収が上昇したことも要因の一つと言える。