パナソニックのAIが介護現場の労働環境改善。送迎業務50%削減へ

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大東建託の子会社であるケアパートナーが、通所介護を行なうデイサービスセンター11カ所でパナソニック カーエレクトロニクスが開発す送迎支援システム「DRIVEBOSS(ドライブボス)」を導入することを発表しました。

福祉従事者の人手不足、年々増え続ける要介護者と、数々の問題を抱える日本の福祉業界へAIが取り込まれる好事例となりそうです。

送迎業務負担は実に全体の約3割を占める

通所介護とは、デイサービスセンターなどに通ってもらい、食事・入力・その他の日常生活上の支援を日帰りで提供するサービス。

経済産業省の調査では、通所介護の中でも送迎に付帯する一連の業務量は介護業務全体の約3割にのぼるとされています。

実は送迎計画なるものが作成されており、日によって変わる利用内容や利用者同士の人間関係などを考慮する必要があったりと、目立ちはしませんが重要な業務。

また、運転手の経験に依存する割合が多い業務としても、大きな課題点が多い業務だそう。そこにAIを取り入れることで、業務効率化を図るのが今回の事例です。

手作業の送迎計画作成を50%削減!より本質的な介護サービスの拡充を

全国77カ所にあるデイサービスセンターは、毎日約40 ~ 70名に利用され、手作業で行なう送迎計画の作成だけで毎日平均1時間半の業務が発生していました。

そこでパナソニック社の送迎支援システム「DRIVEBOSS」を導入することで、送迎に関連する業務時間を50%削減する見込みだといいます。

導入後の業務イメージとしては、

  • Aさんは9時にお迎え
  • Bさんは車椅子
  • CさんとDさんは仲が悪いから別々
  • Eさんは今日は休み

などの情報をDRIVEBOSSに与えるだけで、効率的な送迎計画を自動作成してくれます。

日々変わる条件から手作業で作成するよりも、圧倒的に効率が良く、新たに生まれた時間を本質的なケアサービスに費やすことが可能になります。

また、本システムを利用することで、経験が浅いスタッフも送迎計画作成が可能になり、属人化の課題の解決にも繋がります。

AI × 福祉の可能性。最先端テクノロジーで社会問題を解決する

福祉 × AIの取り組みは、課題先進国である日本にとって、より一層増えていく必要があります。

実際に、福祉業界をAIで変えようと熱心に取り組むウェルモの鹿野氏も以下のように言います。

AIの実用という点では、まだまだコスト面や技術的な課題が多いのは事実です。しかし、その課題を実証実験などで一つずつ潰していき、少しでもAIを活用していく。

いきなり全体を変えるのではなく、一部分だけでもAIに代替するアプローチで既存の業務を効率化し、山積みの課題を解決していきたいところです。


source:ケアパートナーがパナソニック社の送迎支援システム「DRIVEBOSS」を導入通所介護における業務負担約3割の送迎業務をAIで効率化