DX人材の転職理由 1位は「事業内容への興味」、「年収が低い」「社内の風通しが悪い」など不満も

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レバテック株式会社は3月3日、ユーザー企業で働くDX(デジタルトランスフォーメーション)を担当する人材を対象とした、転職理由と社員エンゲージメントに関する調査の結果を発表した。

ユーザー企業におけるDX人材比率は半数が1割以下

ITエンジニアやデータサイエンティスト、Webデザイナー、UI・UXデザイナー、プロダクトマネージャーなどのDX人材がユーザー企業の従業員数全体に占める割合をみると、「1割以下」と回答した企業が約半数となった。

日本ではベンダー企業と比較してユーザー企業でDX人材を確保できていない問題が大きい。DX人材を確保するために、中途・新卒採用や社内人材の育成・異動が対策として実施されている。

DX人材がユーザー企業に転職する理由の1位は「事業内容への興味」

ユーザー企業で働くDX人材のうち、転職経験があるのは67%、転職経験がなく現在働いている企業が初めての職場である人は33%という結果が得られた。ユーザー企業はDX人材の不足を補うため、積極的に中途採用をしていることがわかる。

DX人材がユーザー企業に転職した理由でもっとも多いのは「事業内容への興味(21.5%)」となった。Webサービス企業で働くIT人材が重視する、「最新の技術・スキルを習得できる」や「業務の裁量が大きい」を理由に転職した人は1割以下だった。

現在の職場を薦めたいDX人材のやりがいは「働く環境」「待遇面」「働き方の柔軟性」

自分自身が現在働いているユーザー企業を、友人や知人に薦めたいかについて、「非常に薦めたいと思う」「薦めたいと思う」と回答した人は56%、「薦めたいと思わない」「まったく薦めたいと思わない」と回答した人は44%という結果になった。

現在の職場を「非常に薦めたいと思う」「薦めたいと思う」と回答したDX人材が感じるやりがいの上位3項目は、「働く環境が良い(リモートワーク可能、オフィスの環境が良いなど)」「福利厚生などの待遇面が良い」「働き方に柔軟性がある」となった。

ユーザー企業への転職理由で1位だった「事業内容への興味」は、やりがいとしては中位に位置し上位からは外れた。新型コロナウイルスの感染状況がいつ落ち着くか見通しが立たないことから、ユーザー企業で働くDX人材のエンゲージメントに、リモートワークの条件は良い影響を与えると考えられる。

一方、現在の職場を「薦めたいと思わない」「まったく薦めたいと思わない」と回答したDX人材が不満に感じる上位3項目は、「年収が低い」「社内の風通しが悪い」「福利厚生などの待遇面が悪い」となった。

職場へのエンゲージメントが低下する要素の1つとして、年収や福利厚生などの待遇が重要視されることがわかった。ユーザー企業への転職理由で1位だった「事業内容への興味」は、転職する前から感じ取れるものであるのに対し、転職時に実態が分かりづらい「社内の風通し」の悪さはエンゲージメント低下の一因になりうるといえる。

【調査概要】

  • 調査対象:ユーザー企業(設立年数が1990年以前で業種が情報通信業以外)で働いている
  • DX人材(ITエンジニアやデータサイエンティスト、Webデザイナーなど)
  • 調査会社:楽天インサイト株式会社
  • 集計期間:2022年1月20日~21日
  • 調査方法:Webアンケート調査
  • 有効回答数:200人