年齢誤差わずか5.27歳、表情なども分析する顔認識ソフトが発売

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※写真はイメージです Photo by Pixabay

企業のマーケティングツールとして「顔認識」が注目を集めている。何に興味を持っているか、どういった人に注目されているのかなど、分析の幅が広がるためだ。なにより、身近なソフトウェアになりつつあるため、これから活用する企業も増えてきそうだ。





ダイナフレックス株式会社は2月28日、顔認識ソフトウェア「DeepSight」を2020年3月から販売開始すると発表した。これはデジタルサイネージなどのマーケティング分析に活用できるソフトだ。

>> ダイナフレックス株式会社

特殊なカメラは不要、リアルタイムで分析可能

DeepSightは、コンピュータビジョンとディープラーニング技術によってリアルタイム顔面分析を実現している。

顔認識 要素

イメージデータやビデオ、カメラによる映像を分析して、性別や年齢のほかに表情(幸福度・悲しみ・怒りといった6種類)などのデータを得られる。リアルタイムでデータを取得できるので、視聴している人物に最適なデジタルコンテンツなどを提供することが可能だ。もちろん、収集したデータをオフラインで分析し、マーケティング戦略の立案などにも役立てられる。

DeepSightで主に分析可能なのは以下だ。

  • 年齢
  • 実年齢に対して+-5.27歳で判定できる

  • 性別
  • 男性93.0%、女性91.8%で判定できる

  • 人の追跡
  • 通過する顧客を追跡し、注目時間を測定。カメラの視界から外れても、一定時間内に戻る人は再カウントしない

  • ヘッドポーズ
  • 顧客が注目しているもの、表示されているコンテンツのなかでどれが興味を引き、どれが無視されているのかを判別

  • 通行者の人数計測
  • カメラに正対せず、通過するだけの人数を計測できる

年齢推定 散布図

プレスリリースによれば、横向きや上下向きの顔の検出、マスクをした顔の検出も可能だそうだ。さらに、0歳児から判定できる。また、特殊なカメラ、複数のカメラは不要だ。

なお、価格については代理店経由で販売するため、要問い合わせとのこと。

>> ダイナフレックス株式会社
>> プレスリリース

自動販売機に活用される顔認識技術

本稿冒頭でも触れたように、顔認識技術の活用事例は増えつつある。最近注目を集めたひとつに「自動販売機」がある。

JR東日本ウォータービジネスは2月13日に、「インバウンド向け多機能自販機」の実証実験を3月から開始することを発表した。顔認識システムを備えたカメラを搭載しているため、利用者の性別や年齢層など、属性の識別が可能。識別した属性、外の気温、時間帯それぞれに応じたおすすめの商品を紹介するそうだ。

※発表当時は高輪ゲートウェイ駅前特設会場「Takanawa Gateway Fest(高輪ゲートウェイフェスト)」に3月19日から開始予定だったが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を理由に実験開始を延期することが発表された。なお、実験を予定している東京、新宿、上野、秋葉原の各駅では3月中に順次開始予定。
>> プレスリリース(PDF)

この自動販売機は、訪日外国人を対象にした調査から生まれたもの。なんでも、日本の自動販売機は訪日外国人に対して、操作が難しい、決済方法がわからない、飲料の種類の区別がつかない、といった印象を与えているという。そのため、実証実験で使われる自動販売機は、多言語で案内や説明をするためのAIが搭載されている。

実際、どんな商品がおすすめされるのかは個人的にも興味あるので、実証実験が開始されたら使ってみたい。もしかすると、普段は買わない飲料をおすすめされてハマる、といった新たな発見を得られるかもしれない。