AIが予約状況に合わせてルートを最適化するバス 標柱がない場所でも乗降可能に

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株式会社みちのりホールディングス(以下、みちのりHD)、会津乗合自動車株式会社、Via Mobility Japan株式会社は10月22日、会津若松市内で医療用内視鏡および周辺機器の開発・製造をしている会津オリンパス株式会社の従業員を対象とした通勤者向けに「ダイナミックルーティング」サービスを開始すると発表した。運行開始は10月27日からとなる。

ダイナミックルーティングは、利用者の予約状況に合わせてAI(人工知能)が車両のルートやスケジュール(ダイヤ)を計算して、効率的な配車・運行をするサービス。バーチャルバス停(VBS/標柱を置かない乗降場所)を多数設定し、乗車希望場所などにより、最適な車両とルーティングを設定する。

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利用者の乗降希望に合わせてAIがルートを最適化、目的地への到着時間も把握可能に

みちのりHDらが提供するダイナミックルーティングは、利用希望者が専用アプリ「My Ride」や会員用サイトから利用予約登録(希望乗車・降車場所と利用時間の選択)をすると、予約状況に合わせてAIが車両のルートやダイヤを計算して、効率的な配車・運行をする。

ダイナミックルーティングは、全世界約120都市でサービス提供の実績を持つVia Transportation, Inc(本社、米国)、およびその日本法人であるVia Japanが開発したもの。

本システムは、バーチャルバス停を多数設定し、予約のリクエストごとに10,000通り以上の組み合わせを数秒間で計算するアルゴリズムをもとに、予約者の乗車希望場所と目的地(降車場所)、乗降希望時間帯に対して、最適な車両とルーティングを設定する。このため、乗客は指定された最も効率的な停留所で乗降可能だ。

専用アプリ「My Ride」の画面イメージ

ダイナミックルーティングでは、以下のメリットが得られる。

「多数あるVBSの利用による、既存バス停よりも自宅に近い場所での乗降」「アプリ画面で、乗車するバス停(既存またはVBS)までのルートや、乗車する車両の現在位置・到着予想時刻、車両情報(ナンバープレートなど)の確認」「乗車後の、車両のリアルタイムの位置と目的地への予定到着時刻の表示」だ。

なお、本事業は、国土交通省の令和元年度「新モビリティサービス推進事業(新型輸送サービス導入支援事業)」の採択を受けており、AIを活用した中型バスでのダイナミックルーティングは日本初とのこと。

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JR東日本と小田急電鉄が提携し、AIオンデマンドバスを活用したMaaSアプリを提供

公共交通の利便性向上にAIを活用することで、混雑緩和やルートの最適化が期待できる。

東日本旅客鉄道(JR東日本)と小田急電鉄株式会社は2020年9月16日、東京都が公募した「MaaSの社会実装モデル構築に向けた実証実験」に選定されたことを発表した。

本実証実験は、株式会社NTTドコモのAI運行バスシステムを用いた「乗合型オンデマンド公共交通サービス」を小田急電鉄が開発したMaaSアプリ「EMot」から検索・手配できる形で提供するもの。

また、JR東日本の首都圏のほぼ全線および首都圏以外の主要路線と、小田急線全線、神奈川中央交通の路線バスのリアルタイムデータを用いて、遅れを加味した経路案内サービスをEMotおよび「JR東日本アプリ」で提供する。

これらの施策を通じて、小田急電鉄とJR東日本は、公共交通の利便性向上による周辺道路の混雑緩和の効果や、対象地域内の連携施設の利用促進についても検証していく。

なお、本実証実験は、2019年度の「立川おでかけアプリ」を用いたMaaSの実証実験に続き、鉄道会社間の境界を超えたMaaSサービスの提供を目指す具体的な取り組みとして、町田市山崎団地周辺エリアでの実施を予定している。