ドコモやコマツ、建設業界のDX推進する新会社を設立 ドコモはAIなど技術を提供

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株式会社小松製作所(コマツ)、株式会社NTTドコモ、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社、株式会社野村総合研究所(NRI)は4月30日、建設業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する新会社「株式会社EARTHBRAIN(EB社)」を発足させることに合意したと発表。事業開始日は2021年7月を予定している。

EB社は、コマツが建設現場のDXを目指し、開発および展開してきた建設現場の情報をICTでつなぎ、安全で生産性の高い現場を実現するとうたう「スマートコンストラクション」のさらなる高度化を図り、海外にも幅広く展開するという。

次世代スマートコンストラクションではデジタル技術を駆使し、建設現場の地形や機械・労務・材料、安全・環境面も含めて遠隔からリアルタイムでモニターしたり、分析・改善したりできる現場可視化デバイスおよびアプリケーションを開発・提供する。

これにより、建設現場のデジタルツイン(※1)を作り、建設現場における生産の全工程をオープンプラットフォームでデジタルにつないで最適にコントロールすることで、安全に生産性の向上を実現するとしている。

(※1)現実空間をデータ化することで、現実と同じ環境をバーチャル空間にし、その空間で実施するさまざまなシミュレーションの結果を現実世界にフィードバックする技術を指す。

各社の役割は右記のとおり。コマツは「スマートコンストラクション」のノウハウ、建設機械に関わる技術、商流面を支援。ドコモはデジタルツインコンピューティング(※2)の実現に向けた5G・IoTなどのネットワークやクラウド基盤および画像解析、未来予測に用いられる人工知能(AI)などの各種技術を提供する。

(※2)デジタルツインを大きく発展させ、実世界を表す多くのデジタルツインに対して交換・融合・複製・合成などの演算(デジタルツイン演算)をすることで、モノ・ヒトのインタラクションをサイバー空間上で自由自在に再現・試行可能とする新たな計算パラダイムを指す。

ソニーは建設現場の情報可視化データに関するセンシング技術、データ収集システムを開発および提供。NRIはビジネスモデル変革・デジタル化への知見を生かしたソリューション開発に加え、サービスおよびノウハウを提供する。

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