ELSAは、芝国際中学・高等学校(現・東京女子学園中学高等学校)にAIによる発音矯正サービスELSA Speakを導入することを発表した。全学をあげて最先端の英語教育を目指すという。
ELSAとは
ELSAとは English Language Speech Assistant の頭文字をとった英語学習のAIパーソナルコーチアプリ。2015年にGoogleのAI投資部門から出資を受けて以来、100カ国以上の2600万人のユーザーに利用されているという。独自の音声認識技術により、学習者は個人のスピーキングの弱み(発音・アクセント・イントネーション・流暢さ・語彙力・文法)を特定し、短期間で改善することが可能だ。京都大学をはじめとした世界中の教育機関でも採用されている。
芝国際中学・高等学校(現・東京女子学園中学高等学校)とは
東京女子学園中学高等学校は2023年4月芝国際中学校・高等学校として世界標準のグローバルな学びと創造の実践に特化した新たな共学校として開校するという。日本で唯一のサイエンスインターナショナルスクールであるLaurus International School of Scienceの芝国際新校舎移転の強みを活かした教育を目指すという。最先端の教育が実践可能な設備を備えた新校舎や海外のメソッドを取り入れた教育、早期から社会での活躍を意識したカリキュラムを通して、グローバルに活躍できる人材を育てていくという。ホームページはこちらから。
ELSA Speak導入の背景
2020年4月スタートした学習指導要領では、小学校の英語教育において4技能5領域(読み・書き・聴く・話す)が紹介され、早期からの音声面での教育の重要性が叫ばれるようになっている。芝国際中学・高等学校では、早くから全員がiPadを持ち積極的にICT活用をしていた。来年度から始まる芝国際中学・高等学校では従来の英語教育で弱点とされてきた発音指導のアップデートを目的としてELSA Speakの導入を決定したという。
──英語科 唐澤 博 先生
「音声指導での壁は、個別最適な指導を徹底できないことにあります。音読の重要性は誰もが認めることですが、いざ評価となると課題文を与えて一対一のインタビュー形式にならざるを得ませんでした。個々の生徒の弱点は様々でその弱点を指摘し直るまで徹底することは時間がかかり、受け持ちのクラスサイズが大きければ大きいほど先生の負担は増します。昨今のIT技術向上のおかげで、授業サポートアプリ等での音声吹込み・提出などは簡単にできるようになっていますし、Siriやvoice-typingなどでのトレーニングも提唱されていますが精度の面ではまだまだ不十分です。
ELSAは、音素まで分析・評価してくれますので、生徒の発音に対して取り組むべき課題が一段上がります。また、先生にとっても、LMSによって生徒の学習状況や進歩がわかりやすく可視化されますので、アドバイスもしやすくなります。採用を決めたもう一つの理由は、どんな教材でもELSAアプリに取り組むことの出来る点です。本校で使ってきたアプリはすべてデフォルトでコンテンツが決まっていて通常の授業とは切り離して活用してきましたが、ELSAであれば、教科書の単語や例文などを使うことができますので、授業内でも有効に活用できますし、CNNニュースなどのリアルな言語教材を活用することもできますので、授業スタイルの幅が大幅に広がると確信しています。」
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