AIが1人ひとりの英語学習を最適化、中学校での実証実験で生徒の成績向上

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学校法人河合塾(以下、河合塾)と、AI型教材「Qubena(キュビナ)」を提供する株式会社COMPASS(以下、COMPASS)は2020年4月13日に、英語4技能を統合的に習得できる、教育機関向けのAI型教材「Qubena中高英語 by 河合塾」を共同開発したと発表。

2020年4月下旬から学校や自治体・学習塾へ提供する。それに伴い、全国の中学校・高等学校を対象に本サービスを最大5ヵ月無料で利用できるキャンペーンを実施する。

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1人ひとりに合った英語学習を提供

Qubenaは、子どもたち1人ひとりの得意・不得意を分析し、それぞれに合った学習を提供するAI型タブレット教材だ(外部サイト)。これまで数学の教材が全国の学校・学習塾で利用されていた。この度、2019年4月に中学範囲の一部が先行リリースされていたQubena中高英語by河合塾が、中学・高校範囲を網羅した完全版として提供される。

Qubena中高英語には以下のような特徴がある。

1. 4技能を横断した英語学習
「読む」「聞く」「書く」「話す」をセットにした学習体験によって、英語4技能を効率的に修得できる。学習モードは「単語モード」「文法モード」「4技能モード」の3つのモードを搭載しており、基礎の定着、そして各技能を伸ばすことを目指す。

2. 生徒1人ひとりに合った学習
AIが、生徒一人ひとりの解答や学習データから間違いの原因を解析する。その原因を解決するためにその生徒が解くべき問題を出題し、各技能を修得するために最適な学習を実現する。

3. 各技能の学習に最適な解答方式・評価システムを搭載
各種英語資格・検定試験(CBT)に導入されているタイピング・音声入力など、各技能の学習において最適な解答方式を利用する。また正誤判定だけでなく、ライティング・スピーキングの記述・発話にも対応した独自の評価システム「SeePhony」を搭載。

4. 指導者用学習管理ツールと問題配信機能
指導者用学習管理ツール「Qubena Manager(キュビナマネージャー)」で生徒の学習状況をリアルタイムで確認できるため、1人ひとりのきめ細かい学習指導に役立つ。また、Qubena Managerの問題配信機能を活用することで、搭載された問題を指導者が選択し、各生徒に合った問題を配信できる。

中学2年生を対象に実証実験

東京都千代田区立麹町中学校の2年生を対象に、2019年9月から2020年2月末にかけてQubena中高英語の実証実験が実施された。英語の授業において、各単元で学習する文法の演習で「文法モード」を活用した。

Qubenaを活用したクラスと活用していないクラスで、単元テストの偏差値をQubena利用開始前の単元テストの偏差値と比較した結果、Qubenaを活用したクラスでは学力の向上が見られた。またQubenaを利用したクラスでは、授業時間が2〜3割短縮できた。


<中学校・高等学校向け無料キャンペーン概要>
「Qubena中高英語 by 河合塾」と指導者用学習管理ツール「Qubena Manager」を、サービス利用料等すべての費用を無料で、最大5ヵ月間利用できる。
◆対象科目:中学英語・高校英語
◆無料期間:2020年5月1日~2020年9月30日
◆募集校数:全国の中学校・高等学校20校 ※先着順。1校あたりの利用者数制限はなし。

<応募詳細>
◆応募締切:2020年5月29日(金)まで
◆応募条件:下記1・2の両方を満たす学校
1. 上記に記載の対応端末をすでに所持し、インターネット接続環境が整っている。または利用開始までに準備できる学校
2. アンケート実施、効果測定のための学習データ提供に協力できる学校
※上記応募条件の他に授業見学や広報活動・取材などへの協力を依頼する場合がある。
◆応募方法:下記メールアドレス宛に問い合わせ
学校法人河合塾 高校事業企画部
E-mail:kawaijuku-qubena@kawai-juku.ac.jp

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