産廃に特化したAI配車サービス「配車頭」運営のファンファーレ、総額6.3億円の資金調達を実施

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ファンファーレ株式会社は7月20日、プレシリーズAの第三者割当増資を実施し、総額約6.3億円を資金調達したと発表した。累計調達金額は8億円となる。

今回の資金調達は、産業廃棄物業界に特化した配車管理SaaS「配車頭(ハイシャガシラ)」の利用顧客拡大のためのセールス・CS組織強化、プロダクトの幅を広げてより大きな価値を顧客に提供するための開発組織強化などを主な目的としている。

「配車頭」は、産業廃棄物業界に特化した配車表作成サービスだ。産業廃棄物の収集運搬のための配車計画をAIが自動作成し、既存の乗務員でより多くの配車を実現する。複雑で手間だった配車計画作成に必要な作業時間を大幅に短縮でき、利用ユーザーの中には月間150時間以上の工数削減を実現した事業者もいるという。

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日本の年間の産業廃棄物量は約4億トン、廃棄物処理・リサイクル業全体の市場規模は約12億円に上る。産業廃棄物業界は人々の生活を裏側から支える重要なインフラ業界でありながらも、労働人口不足が年々深刻化している。

この課題を解決すべく、同社は「配車頭」を開発し、2021年10月に正式にサービス提供を開始。産業廃棄物業界特有の「変数」が多いことから、作成の属人性および難易度が非常に高いと言われてきた配車計画を独自のAI技術の活用により自動作成し、限られた人員体制の中にあっても、可能な限り多くの配車を実現しているという。

資金調達の概要は以下のとおり。

  • 調達資金:約6.3億円
  • 調達方法:第三者割当増資
  • シリーズ:プレシリーズA
  • 株主:ALL STAR SAAS FUND、Coral Capital、ENEOSイノベーションパートナーズ、SMBCベンチャーキャピタル、みずほキャピタル
  • 資金使途:
    • 「配車頭」の利用顧客拡大に向けたSales・CS組織強化
    • 産業廃棄物業界への提供価値増幅のためのプロダクト開発に向けた開発組織強化

本資金調達に関して、引受先は以下のコメントをしている。(順不同)

ALL STAR SAAS FUND マネージングパートナーの前田ヒロ氏

「前回ラウンドから引き続き、ファンファーレへのリード出資ができたことを本当に嬉しく思います。たくさんの魅力がある当社ですが、今回の出資の一番の決め手はお客様のプロダクトへの高い熱狂を感じたことです。「配車頭」はすでに産廃業者の配車管理を自動化し現場の生産性を大きく改善し、さらに経営業績のアップにも貢献できている、“カスタマーサクセス“を実現する洗練されたプロダクトになりつつあります。また、ご一緒してからの約1年間で大きくプロダクト戦略の解像度も高まり、さらに新メンバーの加入により経営力も十分に高まっています。

産業廃棄物処理という業界は経済発展や国民生活のインフラであり、かつ収集運搬・処理に年間約5.3兆円かかっている広大なマーケットでありながら、まだまだ人材不足や非効率性な部分が多く、SaaSの利活用による生産性向上の必然性が高い領域です。ファンファーレは持続可能な社会の実現にむけて、AIやクラウドといった最先端のテクノロジーで課題解決を行う一流企業へと進化することを確信しています」 

Coral Capital Founding Partner & CEO のJames Riney氏

「私たちは何年も前から、日本の廃棄物業界はデジタル変革の機が熟しており、この領域には何千億円もの価値を持つカテゴリーリーダーが存在し得るだろうと感じていました。
そして、それにふさわしい創業チームを探した結果、2020年にファンファーレに最初の投資を行うことができました。それ以来、しっかりした組織や製品、顧客基盤を構築していく進捗を見守ってきた中で、ファンファーレが日本でこの市場を勝ち抜くという確信をさらに深めてきました。今回のラウンドで同社への投資額を3倍近くに増やすことができ、とても嬉しく思っています」

ENEOSイノベーションパートナーズ 社長の矢崎靖典氏

「ファンファーレ様につきましては、かねてより循環型社会に向けた仕組み構築を目指して注目してまいりましたが、今回ご縁を頂きまして出資させて頂けることになりました。
私どもは製造・輸送・販売など様々な形で“現場”を持つ企業です。そのような私どもの目からは、産業廃棄物を取り扱う“現場”に真摯に向き合い、深い洞察に基づいて業界の課題を発見し、テクノロジーを活用して解決されようとするファンファーレ様の姿勢に共感いたしました。
今回の出資により、ファンファーレ様より資源循環に於ける流通の新たなるソリューションの知見をいただくことで、持続可能な循環型モデル構築に向け貢献していけるものと確信しています」

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