FastLabel株式会社は2023年3月27日、3次元アノテーションツールのベータ版をリリースしたと発表した。
背景
画像と点群を組み合わせ、よりハイコンテキストな三次元モデルを作るデジタル化と、そのデータを使うことでAIによるシミュレーションが近年行われつつあると同社は述べる。特に自動運転システムや測量システムなどでAIの活用が期待されており、AI基盤の構築には高品質な教師データが大量に必要となるが、従来のようにマンパワーに頼った方法では、教師データの不足や品質の問題によりAIの研究開発が進まないという課題が存在するという。
「AIインフラを創造し、日本を世界レベルへ」をパーパスとし、AIの社会実装を支援する同社は、このたび画像と点群データの連携など3次元アノテーションツールの機能リリースを行い、AIの研究・開発で求められる教師データ作成の効率化を実現するとのこと。
機能例
ベータ版リリースでは、より多様なユースケースに対応するために、直方体だけでなく領域検出や多角形などアノテーションの種類の拡充を実施。また、画像を点群データを連携する3D-2D投影機能など、教師データ品質を改善するための機能も多数リリース中。
※無料トライアル問い合わせ先:https://fastlabel.ai/#contact
■連続点群アノテーション
単一の点群データに対してアノテーション可能であったアルファ版に対し、ベータ版は複数の点群データを1つのまとまりでアノテーション可能Multi 3D frames
■3D-2D投影
点群データに対応する画像データをアップロードすることで、アノテーションデータの3D-2D投影も可能2D-3D
※機能詳細:https://docs.fastlabel.ai/docs/3d-point-cloud-annotation
今後の展開
正式リリースでは、機械学習を用いた3次元アノテーションの自動化を予定しており、教師データ作成の効率化を目指す。今後は点群領域だけでなく、画像や動画、音声、自然言語などでも、AIによるアノテーションの自動化を進めるとのこと。
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