先週、FB Messenger botの実例紹介の記事を公開しました。
「ビジネスで使うときのイメージはついた…けど、どうやってつくればいいんだろ?」なんて思った方もいるかもしれません。
そんな方々のために、プログラミング無しでFBメッセンジャーボットが作成できる無料ツールをまとめてみました。
今回紹介するツールを使ってボットを制作 → speaklynと連携。
という技を使えば無料かつプログラミング皆無で自動お問い合わせ対応ボットが作れます。
ボットを作る前にFBページなどを準備
基本的にはツールを使うか使わないかにかかわらず、メッセンジャーボットを作るときは
- Facebookページの作成
- Facebookアプリの作成
- チャットボットの作成
- 作成したボットとFacebookアプリと連携
- 審査を経てチャットボットを公開
といったフローを通ることになります。
ということで、ボットを作成する前にFacebookページの作成とFacebookDeveloperのアカウントの作成を済ませておきましょう。
FacebookページとDeveloperアカウントの作成
まずはおなじみFBページ作成画面に移動。必須情報を入力してFacebookページを作っておいてください。これが無いと始まりません。
で、これが完了したら続いてFacebook for Developerのアカウント作成からアプリの登録をやっておきます。詳細はこのへん参照です。
メッセンジャーボットの注意点
メッセンジャーボットを作成しただけでは、他のユーザーがメッセージを送ってもボットは反応しません。公開審査を通らないと、全てのユーザーが使えるようにならないからです。
リリースする前も他の人に使わせたい!って場合は、ボットを使わせたいユーザーを「テスター」に登録する必要があります。
前準備が終わったところで、それぞれのツールを見ていこうと思います。
「まず作ってみよう」の人にオススメ”Botsify”
Botsifyは機能としては非常にシンプルなので「とりあえず作ってみようかな」のユーザーに向いているツールだと言えます。
「1. まずFBページを作って…」てな感じでやるべきことがステップごとで丁寧にまとまっていますし、慣れない人でも安心してボットを作成することができるはず。
すでにこの記事の前の方でFBページの作り方などなどは紹介しているので、アプリにFBページのトークンをコピーする4thステップから始めればOKです。
英語ですがこちらの動画も参考になるかと思います。最近画面のデザインが変わったようで、動画と一致してない…開発者しっかりしてくれー
実際のボット作成画面はこんな感じで、
- 挨拶メッセージ
- エラー時のメッセージ
- ユーザーが困ったときに表示するメッセージ
- ある特定のメッセージが来た時の返答メッセージ(ルール)
を予め用意されたフォームに入力していけば、メッセンジャーボットが完成します。
使ってみて、簡単なものだと5分程度あればできるかな…という印象。僕はFBページとの接続のところで少し時間を割いたので、7分ぐらいかかりました。
TechCrunchも使用!機能と使いやすさを兼ね揃えたサービス”ChatFuel”
Botsifyよりもうちょっと複雑なものを作りたいなー、という人にお勧めなのがChatFuelです。
なんとTechCrunchBotやForbesBot(telegram)も、ChatFuelを使って開発されているとのこと。大手実績もあるんですね。
実際に使ってみて、「実用に耐えうるだけの機能をもちつつ、初心者にも直感的で簡単にボット作成ができる、なんだか丁度いいツール」という印象を受けました。個人的には今回紹介する3つのツールの中で一番使いやすいかと。
なんといっても驚いたのが、ChatFuelのアカウントをFBアカウントと連携しておくと、ボタンをポチッと押すだけでFBページと連携できてしまうこと。
Botsifyもそうでしたが、基本的にはボットとアプリを連携するためにページのトークンを打ち込んだり、アプリID入れたり、シークレットキーを打ち込んだり…FBページとの連携って非常にめんどくさいんですよね。これは楽チンでした。
ボットの作成作業では、シーンごとに小さい単位で会話の内容を作っていったりメッセージルールを決めたりして、それぞれに名前をつけていきます。
ある程度の会話パターンが作れたところで、「シーンAのときに、ユーザーが〇〇と答えたらシーンBに飛ぶ」「シーンBのときはルールCに反応するようにする」てな感じでストーリーの流れを決めてあげます。細かく条件分岐などを設定すれば、複雑なボットの作成も可能です。
予想していたよりも操作も簡単で、実際10分程度の時間があればこんなボットを作ることができました。
今回は選択肢からユーザーに選ばせるようにしていますが、もちろんフリーワードの会話も作成できます。汎用性が非常に高い印象を受けました。
ChatFuelに関しても、作成方法の説明動画があるので、紹介しておきます。
簡単なデータ解析も可能。他サービスとの連携もカンタン”Motion.ai”
次にに紹介するのは、Motion.ai。
ChatFuel同様、細かい条件分岐などの設定もできるのはもちろんですが、ボットの使用状況やユーザーの回答データなどを可視化することもできます。
またデフォルトで汎用性が高い「モジュール」が用意されており、それらをドラッグアンドドロップで繋ぎあわせることで、ボットの会話ストーリーを作成することができます。
あらかじめモジュールを用意していることのメリットは他にもあります。例えば「yes/no question」というモジュールを会話ストーリーの中で使えば、「何人の人がそこの会話でyesと回答したのか」といった数値がグラフィカルに見えるようになります。
ボット改善のためには「ユーザーがどのようにボットを使ったか」というデータ収集が必要になるわけですが、Motion.aiを使えばデータ収集や可視化に時間をかけることなく、「次どう改善するべきか?」に時間を割くことができますね。
「ボットの作成+データ管理」ができるサービスもどんどん増えていきそうな気がします。
hachidori
今回紹介した上記3サービスは使いやすそうなんだけれど、英語はちょっとな…。という方にも安心の純国産ツールもあります。
hachidoriは純国産かつ国内最大のチャットボットツール。
hachidoriは「ブラウザのみでクロスプラットフォームチャットbotが手軽に作成できるwebサービス」です。下記に導入事例もご用意しているので、チャットボットの導入検討されている方は、見ていただけると嬉しいです。
>>チャットボット導入で人件費を大幅カット?エボラブルアジアのhachidori導入事例
まとめ
これから必ずやってくるボット時代。事例ってまだまだ少ないですが、これから驚くほどのスピードでビジネスの場だけでなく、プライベートの方にもどんどん入ってくるはずです。
乗り遅れないように、「とりあえず」でも一回は作ってみることをおすすめします。今回紹介したサービスのように、無料で簡単に使えるサービスもあるわけですし。
一回作れば、ざっくりだとしても「どのくらいの工数で作れて、どのくらいの効果がありそうか」感覚がつかめるかと。その感覚をつかんでいないと実際のビジネスの現場で、活きていかない気がするんですよね。