フェムケア&フェムテック市場は約600億円、生理アイテムに注目

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株式会社矢野経済研究所が2021年10月に発表した、フェムケア&フェムテック(消費財・サービス)市場に関する調査では、2020年のフェムケア&フェムテック市場規模は、597億800万円(前年比103.9%)だったと明らかになった。

フェムケア&フェムテックは女性の健康やライフスタイルの悩みに応える製品やサービスを指す(※1)。欧米諸国を中心に関連市場で活気づいており、日本国内でも注目されるようになっている。
※1 英語表記:FemCare&FemTech。FemCareはfemaleとCare、 FemTechはfemaleとTechnologyを掛け合わせた造語

フェムケア&フェムテックが日本国内でも注目されるようになった背景としては、SDGsの認知度が高まり、メディアで取り上げられ始めたことや、ジェンダー平等の実現に向け、女性をエンパワーメントする流れが盛り上がりつつあることが挙げられる。

現在、2019年から2020年にかけて吸水ショーツを扱ったスタートアップ企業の参入が相次ぎ、クラウドファンディングの活用や資金調達が実施されたことや、コロナ禍で「生理の貧困」の問題が社会課題として捉えられるようになったことなどから、フェムケア&フェムテック市場の中でも特に、生理系のアイテムやサービスに注目が集まっている。

本調査では、5分野(※2)のアイテムやサービスを対象として市場規模を推計した。
※2 生理系、不妊・妊よう性ケア/妊娠・産後ケア、更年期ケア、ウィメンズヘルスケア、セクシャルウェルネス

フェムケア&フェムテック市場規模推移

2020年のフェムケア&フェムテック市場規模は、597億800万円(前年比103.9%)だった。2019年から2020年にかけては吸水ショーツのリリースが相次ぎ、生理系アイテムやサービス分野の伸びをけん引している。吸水ショーツ市場にはジーユーやユニクロ、ピーチ・ジョン、3COINSなど大手ブランドが2021年に参入してきており、今後さらに拡大すると見込まれる。

2021年の生理アイテム・サービスの市場規模は、117億4000万円(前年比111.6%)になる見込みとした。吸水ショーツや月経カップのメイン顧客は現在30代、40代の女性が多いと見られる。矢野経済研究所は「今後、市場拡大のためには10代、20代からの需要取り込みが鍵になりそうだ」としている。

今後は更年期ケアやセクシャルウェルネスなど、女性特有の悩みや健康課題が顕在化すると考えられる。同調査によると、デリケートゾーンケアアイテムやオンライン相談サービスなど、女性の悩みや健康課題に着目したアイテム・サービスに注目が集まるきざしが見えつつあるという。

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