おはようございます。アズマです。
子供を持つ親としては、自分の子が友達とうまくやれているのか?っていうのは気になるところ。
『ネットいじめ』は社会問題にもなり小学6年生のスマホ普及率は6割以上。スマホを所持する年齢も年々下がってきています。
今回は”子供をSNSいじめから護る”Filiiというツールを開発提供するエースチャイルド代表取締役の西谷さんにお話をうかがってきました。
SNSから文章の意味を読み取ってアラートする
まずはFiliiを知らない人の為にどんなツールなのか説明していただけますか?

Filiiはお子様が利用するLINE、Twitter、Facebook、Messenger、カカオトークなどのSNSから言葉ではなく文章の意味を読み取り、犯罪やいじめなどの危険性がある場合にご両親にアラートを出してくれるツールです。
なるほど。例えば『ピーマン嫌い』のような関係のないやりとりや文章には反応しないということですか?

はい。SNSの文書をMeCabで形態素解析して文章の意味を読み取っています。Filiiはけっして監視ツールではないのでお子様のプライベートを覗くようなサービスの提供はしていません。あくまで危険値が高まった時にお知らせするだけのツールです。
見せていただいた管理画面は誰が見てもわかるようにシンプルで見やすい設計になっており、9個の危険カテゴリ(暴力、悪口、いやがらせ etc)に分類してアラートしてくれるとのことでした。

他にもお子様がどの時間にどのくらいどんなアプリを使用しているのかというデータを見ることが出来ます。
格安スマホだとフィルタリング機能が付いていなかったりするので助かりますね。子供と決めた約束(スマホゲーム1日1時間など)も守らせることができそうです。
街全体でつくる。いじめや犯罪を無くす為の組織づくり
アラートで知らせてくれるだけでも充分ありがたいのですが、アラートが出た後の対処法も難しそうです

現在、僕たちが提供しているのはアラートするところまでです。いずれは問題解決まで対応したいのですが、リソース的にいまはプロダクトの精度を高めたいと考えています。
どういじめ問題に対応したらいいかわからない。というご両親も多そうですが…

そうですね。そういった意見も多いので最近はテスト的にですが柏市と一緒に、アラートが出た後に相談できる機関を設けてもらい街全体で児童のいじめや犯罪加担を無くそうと取り組みだしました。
もう行政と組んでこの規模で動き出しているんですね。
特にいじめの問題は家庭内だけで解決というのは難しそうです。家庭、学校、行政で一体となって取り組むというのは大変素晴らしい試みだと思います。
ぜひこの取り組みがきっかけになって全国的に広がってほしいです。
作る側、提供する側も『安全に使える』責任を持つ
今後はどういった展開をお考えですか?

現在も子供達がインターネットを安全に利用するための法律があるのですが、テクノロジーやツールの変化に合わせて法改正していく必要があると思います。
子供たちに対して『作ったから自由に使って!』ではダメだと。作る側も提供する側も子供がいじめや犯罪に巻き込まれないようにする義務があるということでした。
Filiiの会員数はまだ5000未満とのことでしたが最近は代理店との契約が決まり、販売店にブースを設置してもらえるようになったそうです。
日本だけでも5-19才の人口は約1684万人。海外への展開も考えると今後かなり大きくなる可能性があるのではないでしょうか。
さいごに
価格は月額400円(3台まで)。この驚きの安さも子供を心配する多くの親に使っていただきたいという良心的な価格設定だと思います。
スマホを与えたうえで子供を保護するという選択肢をあたえてくれるFilii。
このようなサービスがドンドン成長し、少しでもSNSいじめがなくなることを期待したいと思います。
西谷さん、お忙しいところありがとうございました。