Forbesは2022年11月25日、「日本の起業家ランキング2023」を発表した。1位はファストドクターの菊池 亮氏と水野敬志氏。同社は夜間休日の救急往診やオンライン診療などの時間外救急プラットフォームを手がける。
ファストドクターによる医療のスマート化
2016年創業、時間外救急プラットフォームとして、症状に応じたトリアージや、夜間休日の往診サービスを展開した。2022年はコロナ感染拡大の第5波の中、自宅療養者の支援などコロナ禍での同社の活躍は、時間外救急プラットフォームがいかに重要であるかを社会に強烈に印象付け、2022年には「日本の起業家ランキング2022」でTOP20に選出された。
https://forbesjapan.com/articles/detail/44509
同社では、AIによる患者の症状や住所から最適な医師のマッチングや患者宅への最短経路の割り出し、アプリからのAI問診・保険証オンライン提出・キャッシュレス決済などが可能となる。医療のスマート化により、サービスの利用者は増加の一途をたどる。
医療のDXと地域医療・在宅医療との連携
患者向けのサービスを提供する一方で、同社は2022年5月、時間外の緊急診療代行を行う医療機関向けの連携・支援サービス「ファストドクターfor Medical」の一環として、患者情報や診療情報の連携ツール「クリニックポータル」を開始している。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000031533.html
在宅医療を担う医療機関と連携し、昼夜を分業するなどして医療者とともに24時間の診療体制構築に寄与しているほか、医療業界の DXに向けたソリューションも提供しているとのこと。
アンダートリアージを予測するAI 筑波大との共同研究
同社は2019年より、効率的で安全な救急医療を社会に提供することを目的として筑波大学との共同研究に協力している。筑波大は2022年11月9日、「アンダートリアージ:救急の電話問診の際に、実際の症状よりも緊急度が(誤って)低く見積もられてしまうこと」を予測する機械学習モデルを作成したと発表した。
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/pdf/p20221104140000.pdf
今後、作成したモデルを同社の救急往診サービスに導入することで、アンダートリアージが減少するかどうかの効果検証を行う予定ということである。
ファストドクター https://fastdoctor.jp/
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