株式会社FRONTEOは2023年3月28日、日本医科大学分子遺伝学研究室と、ヘルペスウイルス(HSV)ベクターの構築・機能解析に向けた自然言語処理AIを用いた予測モデル構築に関する共同研究を開始したことを発表した。
HSVベクターの機能を向上させるのは容易でない
同研究室は、神経疾患や腫瘍を標的とした新規治療用HSVベクターの開発に取り組んでいる。現在、HSVは遺伝子治療用ベクターや腫瘍溶解性ウイルスとして開発が進められているが、ゲノムサイズが極めて大きいため、いずれの遺伝子・エレメントが感染性と腫瘍溶解性に関与しているかを実験的に特定することが困難である。そのためHSVベクターの機能を向上させることは容易ではなく、その研究開発に多大な時間と労力を要することが課題となっている。
最適化された新規HSVベクターの樹立を目指す
共同研究では、FRONTEOが自社開発の自然言語処理AI技術を用いて論文情報やオープンソースの遺伝子データを解析し、感染性と腫瘍溶解性の同時最適化予測モデルを構築する。さらに日本医科大学が予測結果の実験的検証を行うことで、最適化された新規HSVベクターの樹立を目指すという。
■株式会社FRONTEO
https://www.fronteo.com/
■日本医科大学分子遺伝学研究室
https://www.nms.ac.jp/college/schoolroom/kisoigaku/bunshiidengaku.html
>>ニュースリリース