富士通、AIでオンライン試験の不正行為を防止 自動採点で約20分かかる採点が数分に

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新型コロナウイルス感染拡大の影響で注目が高まっているオンライン試験。しかし、替え玉受験やカンニングといった不正行為が課題とされている。



富士通株式会社は3月22日、安心で効果的なオンライン試験の実現に向けて、AIを活用するシステムの実証研究を実施したと発表。

本実証実験は2月5日から3月5日にかけて、慶應義塾大学医学部医学教育統轄センターの協力のもと実施。Questionmark Computing社のオンライン試験作成・配信システム「Questionmark OnDemand」を用いて試験問題を作成および配信し、試験中はProctorio社のオンライン自動監督システム「Automated Proctoring Solution」で受験者の様子を記録・解析することで、不審行為の有無を確認した。

具体的には、「Questionmark OnDemand」では、オンラインの特性を生かして、問題に動画や画像を組み込み、20種類以上の多様な形式で問題を作成できる。一度作成した問題は設問単位で保管・管理が可能になる。


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「Automated Proctoring Solution」では、試験開始前にオンライン画面上で身分証と本人の写真を撮影し、Webカメラで常時試験中の受験者および、試験中のPCデスクトップ画面や音を記録した。受験者が試験画面以外の方向を向くことや音声を発すること、スマートフォンなどを使用すること、受験者以外の人物が映ることなどを自動検知し、記録できる。

検知結果は、不審行為があった時間帯は不正の疑惑レベルに応じて赤色や黄色でアラート表示する。試験後、試験管理者はアラート表示部分の画像や音声、PCデスクトップ画面の記録を確認することで、実際の動作が不正行為に該当するものかどうかを判断できるという。

富士通は本実証実験の結果、AIを活用して受験者の不審な行動すべてを自動検知し、正常な行動との判別ができることを確認したという。また、受験者は自宅などからアクセスして受験し、混乱なく解答を完了。自動採点により試験終了後すぐに採点結果を集計し、教員が実施する場合は一般的に約20分要する採点時間(10問×10秒×11名)を数分に短縮できたとする。

一方、事前に不審行為を疑われる動作の例を明確にするなど、システムについて十分に説明し、試験中の様子を記録される受験者の不安を軽減する必要があることも確認したとしている。

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