富士通、営業スキルをAIに評価されるサービス金融機関向けに提供

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画像はロールプレイング演習のAIによる機能と評価

富士通株式会社は8月7日、金融分野の営業職員向けに、スマホで利用できるAI教育サービスを提供開始した。

提供開始したのは、金融分野の営業職員に向けた新たな教育プラットフォームサービス「FUJITSU Finplex アドバンスドチーミングエクスペリエンスサービス powered by UMU(Finplex アドバンスドチーミングエクスペリエンスサービス)」。価格は個別見積もりになる。

同サービスは、現場の営業職員が保有するスマホを使って、移動中や隙間時間に効率的にスキル習得できるマイクロラーニングや、AIを活用したロールプレイングでの営業演習、集合せずに情報伝達やコミュニケーションができるデジタル朝礼サービスなどを提供する。

スマホのカメラに向かって練習し、AIが評価

金融機関でこれまで営業職員が上司や講師を相手に、対面営業の教育として実施してきたロールプレイング演習を、スマホ上でAIを相手に実施できる。スマホのカメラに向かって練習すると、記録したロールプレイングの様子をもとに、AIが分析して評価してくれる。

AIによる評価は、評価ポイントとしてあらかじめ設定した3つの評価軸と、映像から声の大きさ、話すスピード、ジェスチャーなど6つの項目で実施。結果はグラフでわかりやすく表示するという。設定したキーワードの発言数、本人の高頻度発言ワードを表示し、上司や講師の模範解答も確認できる。

テレワークなど新たな働き方に適応

同サービスを導入することで、金融機関で毎日集合型や対面型で実施している業務や組織内コミュニケーション、また個人のスキルにあわせた自発的な学習が、時間や場所の制約なく多手法で実施可能になる。テレワークなど新たな働き方に適応した学びの変革と強い組織の醸成につなげられるとしている。

>>ニュースリリース

記事の自動要約や顔写真の背景を着色できるサービスも

「FUJITSU Human Centric AI Zinrai」の生成型要約機能による要約イメージ

富士通は、日本の大企業のなかでもAI活用に積極的な企業として知られる。

たとえば、同社は2019年7月8日に、AI技術「FUJITSU Human Centric AI Zinrai」を活用し、記事の自動要約や顔写真の背景を着色できる無償のトライアルサイトを企業向けに公開した。

トライアルサイトでは、自動記事要約システムと顔写真の背景を自動着色するシステムを利用できる。なお、自動記事要約システムは、さらに重要文抽出機能と生成型要約機能に分かれる。

重要文抽出機能は、記事全文から重要度の高い文章をAIが判定し、文体などを変えずに180字以内に要約。文章の冒頭を機械的に抜粋して要約していた従来手法に比べ、全文を対象に人手と同等に高精度の要約文章を作成できる。

生成型要約機能は、約8万件の記事全文と要約記事のデータを学習させたAIが表現も言い換えることで、重要文抽出機能よりも短い54文字以内の短文を作成できる。単語の削除、語順の変更、言い換えを学習しているため、文章がきれいにつながるように単語や接続詞などを組み合わせて要約文を実現する。

さらに、新聞などニュース原稿の要約記事、SNS投稿用の短文、公共交通機関の電光掲示版やデジタルサイネージへ配信するニュースなどの作成に活用できる。

顔写真の背景の着色を自動化に関しては、新聞や雑誌などに掲載する顔写真の背景に特定の色を塗る作業を自動化。あらかじめ顔写真のデータを学習させたAIが、顔と背景の境を判別し、顔以外の不要な背景を着色を可能にする。