「広島AIプロセス」展開、G7広島サミットでAIの国際ルール作りを進行

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画像は首相官邸HPより

G7広島サミットの冒頭の会合にて、生成AIについての議論が行われた。閣僚級による議論の枠組み「広島AIプロセス」において、国際的なルール作りを進行することで各国が合意した。

世界経済をテーマにした同サミットの首脳会合は、昼食を交えておよそ80分間行われ、生成AI技術の1つであるChatGPTなどについても意見が交わされた。

会合では、G7の価値に沿った生成AIのガバナンスの必要性が確認された上で、閣僚級による議論の枠組みとして「広島AIプロセス」を用いて国際的なルールづくりをしていくことが決まった。各国はこの議論を速やかに進め、今年中にその結果を報告する予定とのこと。

G7首脳は首脳宣言の中で「責任あるイノベーションと実装」を推進するためにテクノロジー企業や他の関連ステークホルダーと協力すると述べ、技術の急速な成長に対応する政策の必要性を認識した。「我々は、新しいデジタル技術の国際的なガバナンスが必ずしも追いついていないことを認識する。技術進化が加速する中、共通のガバナンスの課題に対処し、世界的な技術ガバナンスにおける潜在的なギャップや分断を特定することの重要性を確認する」と述べた。

また岸田総理は「基本的な価値を共有するG7は、国際社会の重要な課題に効果的に対応し、世界をリードしていかなければなりません」と語り、「人間中心の信頼できるAI」を構築するために、議長国として資金拠出を含めた貢献を表明した。