画像は「東北大学「社会の中のAI~人工知能の技術と人間社会の未来展望~」講座PV~ gacco:無料で学べる大学講座」より
オンライン講座サイト「gacco(ガッコ)」では9月8日の15時から、オンライン講座「社会の中のAI~人工知能の技術と人間社会の未来展望~」が開講される。受講料は無料。
本講座では、AIの基本的な事項と、社会の中でAIがどのように使用できそうなのか、大学や企業における具体的な研究事例をもとに学べる。生活の中でAIと人間が関わる時、そこにどのような関係が生まれるのかについても、教育学や社会学の観点から学ぶ。
講師・スタッフは東北大学大学院 工学研究科 教授で人工知能エレクトロニクス卓越大学院プログラムリーダーの金子俊郎氏、東北大学大学院 医学系研究科 教授の中山啓子氏、東北大学大学院 情報科学研究科 教授の乾健太郎氏などが務める。
【「社会の中のAI~人工知能の技術と人間社会の未来展望~」概要】
・前提条件:特になし
・課題内容:理解度確認クイズ(多肢選択)、最終レポート
・修了条件:得点率60%以上
・学習期間:6週間
Week1「人工知能(AI)研究概説」では、AIとは何かについて取り扱う。「自ら学ぶ」と言われるAIが実際にはどのように学習しているのか、AIに学習可能な分野とは何か、具体的な研究事例をもとに説明する。
- イントロダクション
- AIとは何か
- 機械学習の基本
- ディープラーニングの基本
- AIの研究事例 画像認識(1)
- AIの研究事例 画像認識(2)
- AIの研究事例 音声認識(1)
- AIの研究事例 音声認識(2)
- AIの研究事例 自然言語処理(1)
- AIの研究事例 自然言語処理(2)
Week2「産業界におけるAI活用」では、産業界におけるAI活用について話す。自動運転で必要となる画像認識やスマホの音声エージェント、さらに医療現場で用いられる医薬品開発や病状診断、個別化医療について学ぶ。
- イントロダクション
- 車載画像認識
- 人物画像認識
- 音声エージェント
- コールセンターAI
- 医薬品開発(1)
- 医薬品開発(2)
- 病状・症状診断補助(1)
- 病状・症状診断補助(2)
- 個別化医療(1)
- 個別化医療(2)
Week3「AI時代の『教育』を考える」では、最先端のテクノロジーを活用する教育情報学の視座から「学び」の本質を問う。今後、AIが急速に社会の隅々に浸透する「AI時代」において、教育現場はどう変わらなければならないのか、人間本来の「学び」はどのように変わるのか考える。
- イントロダクション
- 「教育」の現場からAIに目を向ける
- AIはどのように学習するか?(1)
- AIはどのように学習するか?(2)
- 「プログラミング教育」必修化の目的と背景
- 「教育」とコンピュータの深い関係
- 「頭が良い」とはどういうことか?
- AI時代における「教育」の再考 研究プロジェクト紹介(1)
- AI時代における「教育」の再考 研究プロジェクト紹介(2)
- AI時代の「教育」を求めて
Week4「AI・ロボットから人間を考える」では、AIと人とのインタラクションが、学術研究上も社会実装上も重要であることについて話す。社会の中で発達する人間を、ロボット上にモデル化するという研究事例を中心に取り扱う。ロボットやAIに興味のある人にも、人間に興味のある人にも意義のある内容としている。
- イントロダクション
- 序論:身体をもった人工知能とのインタラクション
- 構成論的アプローチ(2):AIが身体をもつことの意味
- 構成論的アプローチ(2):AIが身体をもつことの意味
- 認知発達ロボティクス(1):社会的環境に適応していく身体
- 認知発達ロボティクス(2):視線の交流から社会的学習へ
- 認知発達ロボティクス(3):コミュニケーションの発現
- ロボットと自閉症研究(1):コミュニケーション障害として
- ロボットと自閉症研究(2):他者の心を想像する力
- まとめ:AI・ロボットから人間を理解する
Week5「AIロボットは家族の一員になれるか?」では、「AIロボットは家族の一員になれるか?」というリサーチ・クエスチョンに対する答えを探求する。「家族とは何か?」「人間とロボットの関係はどうなるのか」などの社会学的問題にも取り組む。
- イントロダクション
- 社会に進出する人工知能
- ジェミノイド-Fとaiboのどちらを選ぶか?
- 筒井康隆のSF短編小説
- 2つのサブ・リサーチ・クエスチョン
- 家族の変遷
- 家族の一員としてのペット
- 家族の一員としてのロボット?
- ロボットが家族の一員になることの意味
- 行動科学・社会学の問い直し
Week6「AI社会の未来展望」では、東北大学の教員が企業の方々を交えて対談する。AIが今後社会の中でどのように使われていくのか、それぞれの専門家が考える未来像を語る。
- 人工知能への期待と将来展望について
- AI エレクトロニクスの展望 –AI倫理とセキュリティ–
- AI エレクトロニクスの展望 –自動運転での活用–
- AI エレクトロニクスの展望 –FA分野での活用–
- AI エレクトロニクスの展望 –材料分野での活用–
- 未来医療の展望 –個別化医療とAI–
- 未来医療の展望 –AI創薬の未来–
- 未来医療の展望 –AIホスピタル–
気になる人はチェックしてみては。
※本講座は、2020年9月に開港した第1回と同じ内容。課題の一部だけ変更している。