画像はGitHub公式blogより
米GitHub社は2023年2月14日(米国時間)、Copilot for Business の一般提供(GA)をすべての開発者、チーム、組織、企業向けに開始したと発表した。
GitHub Copilotは、世界初の大規模なAI開発者ツールとして、OpenAIとの提携で2021年に初めてプレビューされた。エディター内にシンプルな拡張機能として置かれ、開発者のコードからコンテキストを引き出して、新しい行、関数全体、テスト、さらには複雑なアルゴリズムを提案するという。初回のリリース以来、同機能は100万人以上の開発者の生産性を向上させ、開発者のコーディングを最大55%高速化することに貢献しているとのこと。
このようなジェネレーティブ AIモデルの台頭は、AIの時代が始まったという認識を広めるきっかけとなり、これまでは個人利用にとどまっていた生成AIの利用状況が変わりつつあるという。
Copilot for Businessの新機能
● より強力なAIモデル:新たなモデリングアルゴリズムにより、コード提案の品質が向上
● AIベースのセキュリティ脆弱性フィルタリング:GitHub Copilot は、ハードコードされた認証情報、SQLインジェクションやパスインジェクションといった問題に焦点を当て、一般的に安全でないとされるコード提案を自動的にブロック
● VPNプロキシのサポート:自己署名証明書を含む VPN に対応しているため、開発者はどのような作業環境でもGitHub Copilot を使用可
● 簡単なサインアップ:どのような企業でもCopilot for Businessのライセンスをオンラインで迅速に購入でき、プログラム開発にGitHubのプラットフォームを使用していない場合でも、簡単にシートを割り当てることができる
AIプログラミングの未来はここにある
GitHub Copilotは、リアルタイムでコードを提案するエディタ拡張機能に生成AIの力を組み込んだもので、コードと自然言語のプロンプトと連動し、複数の提案を実施するため、素早く提案を採用または拒否することができるという。また、開発者とともに学習し個々のコーディングスタイルや慣習に適応していくため、GitHub Copilotでは、Visual Studio、Neovim、VS Code、JetBrains IDEなど、開発者が選択したエディタを使用することができるとのこと。
世界中の開発者がどのようにGitHub Copilotを使用しているか、コーディングの高速化、テストの生成、コンテキストの切り替え作業の削減例がガイドから確認できる。
同社は、2022年6月にGitHub Copilotがすでに開発者のコードの27%を生成していることを発表して以来、現在では、すべてのプログラミング言語で平均46%のコードがGitHub Copilotによって書かれ、Javaを使用している開発者の間では61%にのぼり、ますますその傾向が強まっていると述べた。
また、GitHub Copilotを利用する開発者の最大75%が、より満足度の高い仕事に集中できていると感じており、開発者のコーディング速度を向上させ、全コードの最大46%を生成しているなど、調査の主要な結果を挙げ、こうした成功にまつわる割合は、開発者にとっても、企業にとっても大きな可能性を秘めていると示した。
開発者体験の全体にAIを組み入れる
同社は、この度のサービス提供は、AIを活用した統合型GitHubを構築するという私たちのビジョンのほんの始まりに過ぎないと述べる。今後数年間でコーディングからプルリクエスト、コードのデプロイまで開発者体験のあらゆる側面にAIを統合し、すべての組織がこれまで以上に開発者の成功に依存する世界で、開発者が最高のものを作り上げられるように支援するとのこと。
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