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現地時間2021年1月4日、米グーグル(Google)などアルファベットの社員200人超が同社初の労働組合を結成したことを発表した。
日本経済新聞の報道によると、労働組合は雇用や賃金の問題だけではなく、経営陣が人工知能(AI)を活用する場面などでも、倫理的に行動するように求めていくという。
英ガーディアンの報道によると、グーグルのエンジニアであるアレックス・ゴロワラ(Alex Gorowara)氏は労働組合を結成に際して、グーグルで務めてきた5年間で同社がかつての倫理観を失ったことに幻滅していると話したとのこと。
グーグル、研究者たちにAIを肯定的に論じるように指示か
グーグルと言えば、倫理的AIチームの共同リーダーを務めるティムニット・ゲブル(Timnit Gebru)氏が現地時間2020年12月2日、自身のTwitterアカウントで、同社に解雇を通告されたと明らかにしたことが大きな波紋を呼んだばかりだ。
また、現地時間2020年12月23日には、グーグルのAI研究において、同社に所属する科学者たちの論文の管理を強化し、同社の技術を肯定的に評価するように指示していた、と英ロイターに報じられた。
今後もグーグルと研究者たち、もっと言えば社員たちとの攻防は続くのか。今後の動向に注目したい。