新型コロナ感染予防対策ツール ブロックチェーン技術を活用した3密回避アプリが登場

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アステリア株式会社は、有向非巡回グラフ(以下、DAG)を使用した次世代ブロックチェーン技術「IOTA」と、AI搭載IoT統合エッジウェア「Gravio(グラヴィオ)」を組み合わせて開発した「3密回避Webアプリ」を発表する。

3密回避Webアプリは、多くの来場者が集まる店舗やイベント会場での新型コロナウイルス感染予防対策ツールとして運用していく。本アプリは、店舗や会場内に複数設置したカメラの映像からAIが解析した来場者数とマスク着用有無に関する情報と、GravioのCO2、温度、湿度の各種センサーが計測したデータを組み合わせ、会場全体の混雑状況や3密状態を可視化する。計測データは次世代ブロックチェーン技術IOTAに記録することで、管理者でも改ざんできない担保された公正な記録を蓄積する仕組みを実現した。

このアプリを導入することで、店舗・イベント来場者は手元のスマートフォンや会場内のディスプレイで混雑状況をリアルタイムで確認し、3密を回避してイベント等に参加できるようになる。

現在開催中の中部電力による「テクノフェア2021」では、アステリアと中部電力が共同検証した内容を公開し、多くの来場者が集まる店舗やイベント会場での新型コロナウイルス感染予防対策ツールとして提案・運用している。

3密回避Webアプリの仕組みは以下となっている。
設置場所:会場内8カ所(ロビー、食堂や実験棟など混雑が予想される場所)

3密回避Webアプリ
1.会場チェック用Webアプリ: 会場内に設置されたカメラで数分おきに撮影、来場者情報をクラウドへ送信
2.Gravio(センサー、管理): 「Gravio」センサーで測定したCO2濃度・温度・湿度情報を取得し、3密状態を計測
3.クラウドコンピューティング: AIがマスク着用有無や来場者数を画像解析。解析結果をIOTAへ保存
4.IOTA: 「有向非巡回グラフ」(DAG)を活用した使用した次世代ブロックチェーン技術「IOTA」が、改ざんできない形式でデータを保存・蓄積
5.閲覧用Webアプリ: マスクの有無を含む来場者数の変化、CO2濃度・温度・湿度の状況をグラフで表示

「改ざんできない」を担保するために、ブロックチェーン技術の活用は昨今広まりつつあるが、店舗やイベント会場の管理システムを既存のブロックチェーン技術でシステム構築した場合、手数料の必要性やブロック生成にかかる時間、ブロックを確定するために計算するマイナーが必要などの課題があった。しかし、アステリアが採用したIOTAは、主にIoT分野での利用に特化されているブロックチェーン技術で、リアルタイムでの処理が不可欠になるIoTソリューションにおいて有効な機能を数多く備えているという。

IOTAの特徴は、ノード構築の必要がなく利用者自身がマイナーを務めることから登録情報が確定するまでの待機時間が短いことだ。そのため、センサーやスマートフォン上のアプリなどを通じて収集した大量のデータやトランザクションの迅速な処理や、運営コストをかけず分散型台帳を無料で利用できるようになるそうだ。今後アステリアでは、中部電力との検証結果を活用しながら、IOTAをベースにしたアプリやサービスの開発を進めていくと、プレスリリースでは述べられている。