「換気の頻度や時間を気にする必要がなくなった」恵比寿にある飲食店の店長が語る理由

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※本稿はアステリア株式会社公式サイトに掲載されている事例をもとに編集しています

新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)における「第5波」が収束し、再び飲食店が少しずつ通常営業を再開し始めている。3密回避を意識しながらも、久しぶりに飲食店に行った人も少なくないのではないだろうか?

現在、飲食店は時短営業やテイクアウト中心の状態からは脱却できたものの、新型コロナウイルスが流行する以前とまったく同じ状況に戻ったわけではない。体温測定やマスクの着用、手洗いの徹底などに加え、定期的な換気を余儀なくされている。

そんななか、世界各国130種類以上のビールを気軽に楽しめるビアバー「THE BEER HOUSE 恵比寿店」は「換気するときの頻度や時間を気にする必要がなくなった」という。

コロナ禍にオープン 換気の目安がわからなかった

同店舗はコロナ禍の2020年秋にオープンした。経営母体の会社の主力事業である飲食イベントへの出店がほぼなくなり、新機軸の店舗として、会社で輸入しているビールを中心とした世界中のお酒を楽しめる小さな店舗を展開していこうという考えのもとオープンした飲食店だ。

同店舗はコロナ禍にオープンしたこともあり、「体温の自動測定装置」「店舗内の壁面や什器、グラスや椅子にいたるまで備品の抗菌コーティング」「入口に設置した殺菌エアーミストによる全身殺菌、紫外線殺菌装置」など、さまざまな感染防止対策を取り入れていた。

ところが、「感染防止対策として可能であることはほぼ行っている自負」はあるものの、換気だけは事情が異なった。換気の目安となるCO2(二酸化炭素)濃度など、目に見える形のものが存在しなかったからだ。

同店舗ではCO2濃度測定システムを導入し、このような状況を大きく変えた。導入したのはアステリア株式会社が提供するノーコードでデータ収集や活用が可能なミドルウェア「Gravio」だ。

数あるCO2濃度測定システムの中、なぜGravioを選んだのか? 店長の根岸良成氏は「CO2センサーと濃度表示するLED表示パネルがセットでレンタルでき、ノーコードで操作ができるということ」に魅力を感じ、導入に踏み切ったという。

「CO2濃度測定システム」と聞くと、ITやプログラミングの知識がない人は「うちではなかなか導入が難しい」という印象を受けるかもしれない。しかし、ノーコードならば導入するハードルが一気に下がる。

実際、Ledge.ai編集部でインターンをしているAI(人工知能)などの開発未経験の「文系大学生」でも、2時間あればAIによる人数検知ソリューションをゼロから実装できたほどである。

もちろん、Gravioの魅力はほかにもあった。

一般的なCO2濃度測定器と異なり、センサー部分と表示部分、制御するエッジコンピュータが分かれており、設置の自由度が高い。店内のレイアウトを変更する際にも、設置場所を悩まなくて良い。

エッジコンピュータもコンパクトで設置場所を選ばないので、小さな店舗でも邪魔にならないのもメリットと感じた。

「スタッフが気がついて自発的に換気するようになった」

Gravioを導入した効果はてきめんだった。

2021年7月のテイクアウトのみの営業形態時でさえ、スタッフとともに品出し作業をしていると、気がつくとCO2濃度が上がって要換気状態になっていることに気付かされることがあり、導入効果を実感した。

根岸氏が特に効果を実感したのは、以前ならば換気の頻度や時間をルール化し、スタッフに徹底しなければいけなかったが、「スタッフが気がついて、自発的に換気を行うようになってくれた」ことだ。

根岸氏は「店長として負担も減り、ありがたいことだと感じている」と語る。

今後、THE BEER HOUSEは多店舗展開を考えており、その際には感染症対策の1つとして、Gravioを全店舗で導入したいと考えている。店舗の快適性などを考えて、温度センサーの設置も検討したいという。

Gravioはカメラによる店内の人数カウントもできる。根岸氏は「今の店舗内の人数をWebサイトで案内することで、密を避けながら、美味しいビールを楽しんでいただくような店舗づくりに活かせればという構想も持ち始めています」と今後の展望を語った。

Ledge.ai編集部では8月に、新型コロナウイルスの発熱外来を開設し、早くから診察に対応していた山梨県厚生連健康管理センターにおけるGravioの事例を紹介し、大きな話題を呼んだ。同施設ではGravioを導入することで、「やみくもに窓を開けることをやめた」という。

同センターで実装に携わった担当者は「わからないことが出てきても、アステリアに質問すればすぐに回答してくれた。構築といいつつも、プログラミング不要で、シンプルな設定作業のみで済むため簡単だった」と感想を述べている。Gravioが誰でも簡単に実装できることを実感できるコメントである。

GravioによるCO2濃度測定システムはTHE BEER HOUSEのほか、東京都品川区の寿司屋「寿司さいしょ」、山梨県北杜市のダイニングバー「Lamps Lodge」など、多くの飲食店でも利用されている。いずれの店舗もCO2センサーとLED表示パネルを設置することで、感染症対策や効果的な換気を実現した。

新型コロナウイルスにおける「第5波」が収束し、客足が戻りつつある現在。飲食店におけるGravioの導入は店舗の経営者や担当者のみならず、われわれ利用者も安心感を得られる取り組みだ。もはや「Gravioはコロナ時代の必須アイテム」と言い切っても良いかもしれない。

そのほか、THE BEER HOUSEでのGravio活用におけるインタビューは、Gravioのウェブサイト上で公開されているので、チェックしてみてほしい。