専門知識不要で使える画像認識AI開発ツールが期間限定で無償提供

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株式会社グリッドは4月20日、同社が提供しているReNom(リノーム)における画像認識AI開発ツール「ReNomIMG(リノームイメージ)」の最新版「ReNomIMG version3.0」をリリースした。あわせて、ReNomIMG version3.0を期間限定で無償提供することを発表した。

ReNomは、社会インフラ業界を中心に100件を超えるAI開発プロジェクトや、自動車メーカーや水処理施設などに提供され、AIの実用化を支援している。

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「AIについてまったくわからない人にこそ触ってほしい」


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今回グリッドが提供を開始したReNomIMG version3.0は、プログラミングやデータサイエンスのスキルがなくても、直感的な操作で業務課題に適したAIを開発できる。

ReNomIMG version3.0は、AIの専門知識がなくても使えるようにデザインされ、従来の同社のツールよりも専門用語の注釈を増やしただけでなく、複数の部署や複数人で開発を進められるようになった。

また、データのラベル付けから精度検証までひとつのアプリケーションで操作でき、複数のアルゴリズムをマウス操作だけで選択し、精度を比較することも可能だ。

そしてこのReNomIMG version3.0は、導入を検討している企業を対象に、期間限定で無償提供されるのが最大の特徴だ。新型コロナウイルス感染拡大防止にともなう外出自粛要請などを受け、テレワーク支援の一環として無償提供に至ったという。

ReNomIMG version3.0の提供にあわせ、グリッド社の代表取締役・曽我部 完氏はLedge.ai編集部の取材に対し、次のようにコメントしている。

「昨今の新型コロナウイルスの影響で、在宅勤務の方が増えていらっしゃる一方、今後、社会の在り方が大きく見直されていくと考えております。今後の社会の変容にAIは重要な役割を果たすと弊社は確信しており、1日でも早く企業の皆様にAIを体感頂くことで、社会に貢献したいという気持ちでReNomIMG version3.0の無償トライアルを決断致しました。

ReNomIMG version3.0は、『AIは何ができるのか』『自社でAIを使って何をすべきか』が使いながら見えてくる製品です。先日、都内の高校生を対象にReNomを使ったAIモデル開発授業を行いましたが、AIの知見がなかった高校生でも簡単にモデル開発ができていました。

全体を通して、とにかく『迷わないこと』をReNomIMG version3.0では徹底的に拘り抜いています。AIがまったくわからない方にこそ、ReNomIMG version3.0を触って頂きたいです」

グリッド社では、ReNomIMG version3.0の無償提供だけでなく、AI開発環境に必要なGPUもクラウドサービスを通じて無償提供する。自宅からでも、本格的な画像認識モデルを期間内であれば、何度でも無償で開発に着手できるのだ。

ReNomIMG version3.0の無償利用にあたっては、グリッド社の特設フォームから申し込みを受け付けている。なお、無償提供期間は未定とのこと。

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高校生がAI開発「意外と簡単にできた」の声

曽我部氏のコメントにもあったように、グリッド社では2020年2月におよそ2週間にわたって、高校生にAIモデル開発特別授業を実施した。

グリッド社が高校生に実施した授業の目的は、「AIがどのようなテーマに対し活用できるか」「どのようなデータを用意する必要があるか」についての勘所を一連の開発を通して学んでもらうことだ。

開発作業では、学校生活を送るうえでの課題を洗い出し、それを解決するAIモデルのテーマを決定。さらに、AIに学習させる為の画像データの収集、アノテーション、アルゴリズムの選定、学習、そしてこの一連の流れを高校生が挑戦した。

特別授業時の様子

学生ならではの開発テーマが数多くあったようで、誰が出席しているか自動で識別するための「顔識別モデル」、忘れ物ボックスに置かれた文房具などを検出する「忘れ物検出モデル」、教室内が整理整頓されている状態かどうかを分類する「教室整頓状態分類モデル」などがあったそうだ。

特別授業を受けた高校生からは「文系なのでAI開発とは程遠いと思っていたが、やってみると意外と簡単にできた」といった声があがるなど、AIでできることとAIを開発するうえで必要なことの理解が深まった様子だった。