おはようございます。小野寺です。
高齢化や医療費増大などなどの課題もあり、非常に注目されているヘルステックの分野。すでにウェアラブル端末とか、健康アプリとかいろいろなサービスがリリースされてますよね。
ただ、いちいち腕とか指にウェアラブル装置をつけないといけないし、そもそも端末を新しく買わないといけなくて結構面倒。。
もっと簡単に健康管理できればいいのに…そう思ったことがある方も少なくないと思います。
今回は、そんな悩みを解決かもしれないお手軽健康管ツール“Oxhealth”を紹介します。
ありそうでなかったこのサービス。すごく需要があると思います。
“普通のカメラ”を高度な医療モニターに変えるOxehealth
Oxhealthは、一般のビデオカメラの映像を読み取るだけで、写っている人の心拍、体温といったバイタルサインを測ることができるサービス。
バイタルサインというのは
- 「脈拍」
- 「呼吸数」
- 「体温」
- 「血圧」
- 「意識レベル」
といった、健康状態を確認する主要な数値のことです。
これまでこれらの数値のチェックを行う際は、指に専用のメーターをつける必要がありました。
ただ、メーターって普段から健康を気にしてる人しか着けないですよね。となると本末転倒です。
OxHealthでは、肌の色の変化、肺の動きなどのバイタルサインをカメラで撮影するだけでを正確に読み取ること可能。
もし精神状態や、健康が悪くなれば、アラートで教えてくれるので、健康管理をするのがより楽になります。病院などでも重宝しそうです。
実際どうやって測定ができるのか?
実際にどういった手順でバイタルサインを認識するのでしょうか?
OxHealthでは
- 画像の中の人を見つける
- 画像の人の注目点を見つける
- 生信号を抽出する
- 周波数を抽出
- バイタルサインを抽出する
という手順で、機械学習とコンピュータービジョン、信号処理といった技術を使い、人間のバイタルサインを検出しています。
バイタルサインの他に行動分析もできるので、患者が異常な行動を取っていたらアラームで知らせてくれるなどの応用もできそう。
現状、すでに実証試験は済んでいて、BtoBサービスとして病院や刑務所への設置を進めているとか。
繰り返しになりますが、なによりすごいのは、専用のデバイスがいらないところ。一般的なビデオカメラで動作するので、導入コストが大きくかかってなかなか手を出せない……ということもなさそうです。
まとめ
今後、高齢者が増えている日本社会では、OxHealthのような、人が常時チェックしなくても、機械が自動で体調管理をチェックするシステムは、非常に需要がありそう。
病院があまりない地域の高齢の方々の健康状態の管理などでも使えそうです。深刻と言われている病院のベット不足といった問題も解決されるかもしれないですね。
また、現状では想定される設置場所は医療施設、刑務所になっていますが、普通の町にある監視カメラとかに応用したら、人の不審な動きに機械が気付いて防いだり、体調悪化、重病の発症を事前に防ぐことができそうです。
どういう健康状態の人が多く来店しているか? なんてマーケットデータとしても重宝するかもしれませんよね。
以上、小野寺でした。