リベンジポルノや動画流出をAIが特定するサービス「企業の採用活動目的の利用はない」

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画像はUnsplashより

ベジベジ株式会社は8月28日、AI(人工知能)技術を活用することで、自分自身の写真や動画がアダルトサイトやSNSなどに公開され、拡散されていないかを調べるサービス「HIMEPA」をリリースした。

本サービスはAIによる顔の解析能力を用いて、ユーザーの写真や動画の流出の有無、および流出しているサイトを特定するというもの。

主にアダルト動画共有サイト、アダルト動画販売サイト、掲示板サイト、SNSなどを監視。AIがユーザーの顔を解析したデータをもとにユーザー本人の可能性が高いものを見つけ出す。

警察庁が公表する「私事性的画像被害防止法に係る相談等状況」によると、元配偶者や元交際相手が相手の性的な写真や動画などを無断でインターネット上に公開する「リベンジポルノ(復讐ポルノ)」の相談件数は、2016年が1063件、2017年は1243件、2018年は1347件、2019年は1479件、2020年は1570件と年々増加している。

>>警察庁「ストーカー・DV等(統計データ:私事性的画像)」

ベジベジが20代〜50代の男女200名を対象に実施した調査によると、「(性的な)行為中に撮影経験(盗撮含む)のうち、リベンジポルノ被害を受けたことがある人」は47%にのぼる。

同社は本人が気付かないうちに、勝手に流出した映像が世界中の人に拡散されないよう、流出の初期段階で見つけられるサービスとして「HIMEPA」をリリースしたという。

一方で、国内外において、リベンジポルノやアダルトビデオ(AV)の出演経験などが理由で、内定を取り消されたり、会社を解雇されたりした事例も存在する。同社は「現時点においては、民間企業などによる採用活動を目的としてのご利用はいただけません」と補足する。

>>Daily Sun New York デイリーサン ニューヨークによる報道「リベンジポルノで解雇は性差別 高校の元校長が市教育局と和解」

>>現代ビジネス(週刊現代)による記事「AV出演発覚でゴールドマン・サックス「内定取り消し」〜TOEIC935点の美少女を襲った不運な現実」

ベジベジは「近年、国内外問わずリベンジポルノや写真・動画の流出は大きな社会問題の一つになっています。特にこの数年においてはSNSの発展も相まって、その拡散力は一段と高まりました。自身の性生活や身体は、最も見られたくないプライバシーの一つであり、それが流出・拡散されるなどということは起きてはならない出来事です。当社では、誰もが自身のデジタルタトゥー(※)と向き合い、日本に限らず世界全体が自分の性のプライバシーを守れる社会の実現を目指します」と意気込んでいる。

(※)1度インターネット上で公開され、拡散された情報を完全に削除することは不可能であることを表す比喩表現。

>>ニュースリリース