一橋大学は5月20日、2023年4月に日本初とうたう「ソーシャル・データサイエンス学部・研究科(仮称)」の設置を構想していると発表した。
「ソーシャル・データサイエンス学部」では、社会のDX(デジタルトランスフォーメーション)が進むなか、ビジネスや政策の現場において日々蓄積されるデータを用いて、ビジネスに変化を起こし、新たな社会経済課題に対する解決策を提案・実践できる先導者の育成を目指すという。
「ソーシャル・データサイエンス研究科」では、統計学、情報・人工知能(AI)、プログラミングにおける高度な専門的知識および技術を修得し、データ駆動型のアプローチを用いて専門的な立場からビジネスの新しい価値創出、社会経済の新たな課題解決を実践し、新たな社会科学の創造に貢献できる人材の育成を目指すという。
学部・研究科ともに、国内外の大学・研究機関、民間企業・官公庁などとはビッグデータを活用して連携する。商学部・経済学部・法学部・社会学部の既存4学部とも連携し、社会科学のさまざまな領域の理論・応用を修得できる。海外大学への留学なども可能。
基礎では「概論・倫理・法」「数学」「統計学」「情報・AI」「プログラミング」など、データサイエンスを実践するために必要不可欠な基礎知識や、社会科学の方法論を概観し、データサイエンスを実践するうえでの倫理や法的課題を学ぶ。
発展・演習では、「ビジネス・イノベーション分析」「社会経済課題解決」「PBL演習・ゼミナール・卒業論文」などで、変化に富んだ現代社会における重要な課題に対して、データサイエンスを用いてどのような解決策を提示できるかに実例をもって触れる。
育成する人材像は「さまざまな企業のプロダクトマネージャー、ビジネスデザイナー、データサイエンティスト」「政府機関、金融機関、コンサルティング、シンクタンクなどの政策分析・ビッグデータ分析、予測担当者」「大学や研究機関の社会科学、人工知能学、認知科学、統計学などの研究者」など。
学部は入学定員学部が60名(収容定員240名)。研究科は修士課程入学定員が21名(収容定員42名)で、博士後期課程は2025年4月設置予定。ともに入試情報は決まり次第発表するという。
>>ニュースリリース
武蔵野大学大学院、データサイエンス研究科を開設 世界で活躍するトップクラスの人材育成目指す
近年、さまざまな大学がAIやデータサイエンスなどの教育に乗り込んでいる。
最近でも、武蔵野大学大学院は4月1日、2019年に開設した私立大学として初のデータサイエンス学部に続き、13番目の研究科となるデータサイエンス研究科(修士課程)を有明キャンパス(東京都江東区)に開設した。
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