株式会社日立製作所は2023年5月16日、生成AIの安全・有効な利用を推進する「Generative AI センター」の新設を発表した。
「Generative AI センター」は、生成AIに対する知見を有するデータサイエンティストやAI研究者と、IT、セキュリティ、法務、品質保証、知的財産などの業務スペシャリストが集結するCoE (Center of Excellence)組織。この新組織を中心に、文章の作成・要約や翻訳、ソースコード作成など、日立グループのさまざまな業務で生成AIの利用を推進し、生産性向上を目指すとともに、顧客にも安心安全な利用環境を提供するという。
6月からは生成AIの利用を検討する顧客に対し、AIの活用に関する知見やセキュリティ・知的財産などの専門知識を組み合わせたコンサルティングサービスを提供する計画。さらに「Lumada アライアンスプログラム」のパートナーである日本マイクロソフトと協働し、Azure OpenAI Serviceと同社の強みを活かした環境構築支援サービス、運用支援サービスを提供する予定という。
同社の執行役社長兼CEOの小島啓二氏は「デジタル領域のイノベーションを取り込み、データとテクノロジーを活用することで、社会インフラを革新し人々の幸せな生活を支える社会イノベーション事業の成長を加速させていく」とコメントした。またデータ&デザイン本部長の吉田順氏は説明会で「生成AIは変化が早く、継続的にアップデートしていく必要がある」と話した。さらに鮫島茂稔理事は「今後はスタートアップ企業の技術も含め、連携の可能性を広く持っていきたい」と述べた。
※Lumadaアライアンスプログラム
顧客データから価値を創出し、デジタルイノベーションを加速するためのソリューション/サービス/テクノロジーの総称「Lumada」を活用し、業界の枠を超えた多様なパートナーと相互に連携する制度。
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