日立製作所が生成AIを独自開発していると、5月13日日本経済新聞が報じている。2023年度に自社の新規事業のアイデアの立案や、自社のサービスを提供する顧客を交えた会議などで活用するという。普及が進む米企業の生成AIに依存すると、競合企業との事業の差異化が難しくなる恐れがある。競争力の維持へ今後、独自の生成AIを活用する動きが広がりそうだ。
開発される生成AIは、会議における議論を受けて、複数のデジタル技術を組み合わせて解決策を生み出すものだ。同社は環境や発電、鉄道など幅広い事業の特徴を深く学習させることで、提案力が向上し、サービスの質も向上するとしている。自社の言語解析や機械学習などの技術を、OpenAIのChatGPTなど海外の技術と組み合わせて開発する。なお、外部への技術提供は行わないという。