ホームページの脆弱性を判断するAIを信用金庫に導入 サイバー攻撃対策に

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さくら情報システム株式会社と株式会社エーアイセキュリティラボは7月20日、エーアイセキュリティラボが開発および提供している「ホームページ向けサイバーセキュリティ自動診断サービス」に、三井住友海上火災保険株式会社のサイバー保険を付帯した「ホームページ脆弱性診断(AI診断)」を共同開発し、提供開始することをを発表した。

AI診断は、さくら情報システムから日本全国の信用金庫向けに提供される。高度・複雑化するサイバー攻撃に対して、AIがホームページの脆弱性を判断し、サイバー保険を付帯することで、信用金庫の安全な運営を支援していく。

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AIがホームページの脆弱性を診断、信用金庫の安全な運営を支援

2020年6月、金融庁が公表した「金融分野のサイバーセキュリティレポート」では、2019年度の脆弱性検査の実施やサイバーセキュリティ訓練などの取り組みが強化されたことが発表された。これにより、経営陣のサイバー攻撃に対するリスク認識も高まり、2020年度においても定期的な脆弱性検査の継続実施が必要なことが発表されている。

さくら情報システムらは、信用金庫へ脆弱性診断を実施したサイバー保険を付帯し、サイバー攻撃の被害を受けた場合の保証を提供することで、脆弱性診断の継続を促すとともに、信用金庫がホームページなどの安全な運営を支援する。

AI診断サービスでは、ホームページの安全管理に必要な要素を網羅している。たとえば、Webアプリ、プラットフォーム、CMSなどの脆弱性の判断と、広範囲の巡回によりリンク切れなどの確認が可能だ。また、AIがブラウザを操作し、ホームページを巡回する機能では、ボタン押下やサイト巡回時に入力する値を自動で判断することで、事前の設定なしに広くホームページを巡回できる。

さらに、診断結果報告書、画面キャプチャを用いた、画面遷移図および診断結果付き画面遷移図も提供する。診断を可視化することで、検出箇所の判断が容易になり、監視等で診断結果の共有や説明負荷の低減が可能になる。

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不正な保険金請求をAIが検出 業務の効率化にも貢献

不正検出や脆弱性を判断するAIは企業などで活用されてきている。

メットライフ生命保険株式会社は2020年6月9日、シフトテクノロジー社が提供するAIを活用した保険金・給付金不正請求検知システム「Force(フォース)」を導入し、運用開始したと発表した。

フォースは、不正事案を含めた過去の膨大なデータをAIに機械学習させることで、保険金・給付金の請求が正当なものかを判断するソリューションだ。

従来、メットライフ生命では熟練した査定者が時間をかけて不正請求を検出してきたが、フォースを導入したことで、迅速かつ正確に検知できるようになった。これにより、熟練した査定者はより複雑な請求に取り組むことが可能になる。

メットライフ生命は、今後もITを使って、顧客サービスの向上とリスク管理の強化を進めていく。