法政大学、データサイエンス入門を全学部生を対象に9月開講「データを正しく扱う力を身につけてほしい」

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画像はペン太「旧江戸城外堀から望むボアソナード・タワー」より

法政大学は7月16日、全学部共通の「法政大学数理・データサイエンス・AIプログラム(MDAP:Mathematics, Data science and AI Program)」を9月から開講すると発表した。

今回は文部科学省による「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)」に準拠した、全学共通科目「データサイエンス入門A」「データサイエンス入門B」を新規に開講する。

「データサイエンス入門A」は、大量で多様なデータが現代社会におけるさまざまな現象の解明や意思決定にどのように役立っているのか、その重要性と価値を理解し、ビッグデータが社会にもたらす影響を考察できる。

「データサイエンス入門B」は、実際に政府統計を使ったデータ分析を体感できる。ビッグデータが社会のなかでどのように役立っているのか、実例を学習できる。取り扱うテーマの例は会計・金融、ファイナンス、マーケティング、医療、音声・画像など。

両科目はフルオンデマンドで実施する。市ケ谷・多摩・小金井の3キャンパスの学生が時間割を気にせずに自分のペースで学習できる。2科目の修了者には大学公認のMDAPサティフィケート(リテラシーレベル/修了証)を授与する。就職活動や大学院進学での利用を想定している。今後は応用基礎レベルのサティフィケートも計画しているという。

「データを正しく扱う力を身につけてほしい」

法政大学数理・データサイエンス・AIプログラム(MDAP)の公式サイトおよびリーフレットのなかで、情報科学部教授(MDAP設置準備委員長) 廣津登志夫氏、副学長・常務理事 小秋元段氏は以下のようにコメントしている。

──情報科学部教授(MDAP設置準備委員長) 廣津登志夫氏

「この20年の情報通信技術の発展により、スマートフォンやICカードなどの高度に情報化された社会基盤が整備され、日々の生活から生成・蓄積される大量のデータの活用が期待されています。最近では深層学習などの機械学習を中心としたAI技術が注目を集めていますが、では、AIに任せればこれらのデータは有効に活用できるのでしょうか?もちろん、そんなに単純な話ではありません。

AIの学習に与えるデータがおかしかったり、データセットに対して適切な手法をとらなかったら、誤った答えが出てきてしまうかもしれません。適切な結果を導くには、統計や対象となる問題に関する知識をベースに、データを見て、データを正しく扱うことを学ばねばなりません。『法政大学 数理・データサイエンス・AIプログラム』を通じて、データを正しく扱う力を身につけていただければと思います」

──副学長・常務理事 小秋元段氏

「SDGs(持続可能な開発目標)の実現をはじめ、現代の社会は地球規模の課題を多数抱えています。その課題の解決に期待されているのが、ビッグデータや人工知能技術の存在です。私たちは、人が主体となるかたちでこれらのデータや技術を活用し、これからの時代を生きてゆくことが求められています。

そのための知識や技術を身につけることは、法政大学が特に重視する、社会の課題解決につながる『実践知』を養ううえでも有効です。本年度、法政大学では全学の共通科目として、『法政大学数理・データサイエンス・AIプログラム(HMDAP)』を開設します。文系・理系にかかわらず、多くの学生が本プログラムの履修を通じて、「実践知」を発揮するための新たな術を手にすることを期待しています」

また、法政大学は「法政大学データサイエンスセンター」を設置する。同大学のデータサイエンスやAIが専門の教員が結集する。

>>ニュースリリース

>>法政大学数理・データサイエンス・AIプログラム(MDAP)

慶應大、経済学部でデータサイエンス教育を2022年度に開始 DX人材の欠如が日本の競争力を低下させる懸念を払拭目指す

近年、さまざまな大学がAIやデータサイエンスなどの教育に乗り込んでいる。

慶應義塾大学経済学部(慶應大)は7月6日、データサイエンス教育プログラム「DEEP(Data-driven Economics and Econometrics Programme)」を2022年度に創設すると発表した。

慶応大は「Society 5.0時代におけるDX人材の欠如が、日本の競争力を低下させ持続的経済成長の足かせになると懸念されています」と現状を指摘。「新しい経済研究の流れに対応できる人材を育てることは急務」「経済社会に貢献する人材の育成と輩出は本学経済学部の責務」であるとし、DEEPを創設する。

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