ノーコード開発のAI検品システムを豆腐生産工場に導入 日本IBMが開発支援

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日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は、豆腐の割れや欠けを自動判定するAI検品システムの開発を支援し、四国化工機株式会社で6月から稼働を開始したと発表した。豆腐業界にAI検品システムが導入されたのは初めてだという。

四国化工機はブランド豆腐「さとの雪」の生産を手がけている食品機械メーカーだ。近年、豆腐業界は原材料の値上がりや後継者不足などにより、地域密着型の個人商店から広域流通に対応できる企業に集約する流れが顕在化している。加えて、2020年の基準改正によって国内で常温流通が可能になったので、無菌充填豆腐の製造技術を持つ四国化工機への需要が増加していた。

スマートファクトリー化を進めていくなかで、同社は以前、画像検査装置を導入しようとした。しかし豆腐の割れ目やくぼみ、欠けの大きさ・数・深さといった決まりのない形を設定して判別するのは非常に難しく、目視の検査が欠かせなかった。良品・不良品を判定する項目のすべてをルール化して設定する必要があったからだ。

今回開発し導入されたAIラインピッキングシステム「STI-ALPS (エス・ティー・アイーアルプス) (Shikokukakoki Tofu Inspection – AI Line Picking System)」は、大量の画像データを学習して良品・不良品の “特徴”をモデル化し、負荷の高い検品業務を自動化、省人化して製造ラインから自動的に取り除く。また、複数のカメラを活用することで、上面・側面・底面に加え、分割パックの内側の検査もできるようになった。これにより、1ライン3名体制で稼働していた目視検査の無人化に成功した。

またSTI-ALPSでは、コーディングなしでブラウザ上でAIの開発や実行ができる「IBM Maximo Visual Inspection」を活用しているとのことだ。

四国化工機は、このAI検品システムに加え、IoTで全ての機器の状況が一元管理できる食品工場(阿南食品工場新棟)を新設、同じく6月から稼働開始した。複数のロボット装置や無人搬送のフォークリフトと連携し「不良品を排除して良品を箱詰めし、冷蔵倉庫へ移動する」作業の省人化を進めている。

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>>四国化工機株式会社