株式会社アンバランスは11月29日に「国際AI囲碁協会」(外部サイト)の設立を発表した。
国際AI囲碁協会が掲げる事業は以下だ。
- AIを利活用した囲碁ソフトの提供による囲碁の普及と発展
- AIを利活用した棋力判定及び段位認定
- AIを利活用したプロ棋士の育成及び普及
- オンライン、オフラインでの公式大会、公式イベントの企画及び実施
- その他、この協会の目的を達成するために必要な事業
棋力の判定から、段位認定、オンラインイベントまで企画
いま現在、アンバランスは独自の「棋力判定システム」を開発中だ。棋力判定システムでは、国際AI囲碁協会の会員を対象に、棋力の上達に必要な助言をする。今後は、独自のアルゴリズムを用いた「段位認定」も提供予定としている。
また、初心者から有段者まで時間を選ばずにスキルアップできるオンラインツール、「人間らしい対局」を可能にするAIを提供することで、継続的な棋力アップと、国内の棋士の育成・普及に貢献していく。
<韓国プロ棋士はAIの進化を理由に引退>
さて、AI囲碁と言えば韓国のトップ棋士で、李世ドル九段が11月に引退したことが報道されている(ソウル・共同通信)。李氏は、2016年3月にGoogle DeepMind社の人工知能「AlphaGo(アルファ碁)」と対局したことで注目を集めていた。
李氏は引退について「AIは倒せない存在になったから」とコメント。なお、李氏は今月12月に「ハンドル」(=韓国NHNが開発した囲碁AI)との対局予定が組まれている。再び“神の一手”を見ることができるのか、いまから対局が楽しみである。
>>プレスリリース(PR TIMES)