マンションへのゴミの不法投棄をいち早く発見し対処に至れた技術

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<画像出典:Pixabay

物件のオーナーや管理会社向けに、ゴミ問題を解決するためのAIを活用した技術が提供されはじめている。





株式会社B’s STYLEは3月13日、2019年11月から岡山県岡山市内にあるマンションに独自の画像処理技術「アイ・パト」を用いた不法投棄監視システムを提供していることを発表した。

>>プレスリリース

いち早く検出することで新たな不法投棄を防ぐ

アイ・パトは、AIと画像認識処理技術を駆使し、監視対象として確認が必要な部分のみを管理者に通知や可視化する。

Webカメラ取り付けイメージ

一般的な防犯カメラで監視対象を確認するには、長時間の動画から巻き戻しをするなどでチェックする必要があった。その点、アイ・パトでは不法投棄の場面のみを抽出する動画加工処理をすべて自動化している。さらには、抽出した動画はインターネットの管理画面上で一覧になって確認できる。

監視と抽出作業を大幅に時間短縮できるのがアイ・パト最大の特徴だ。

実際に、岡山市にあるマンションにアイ・パトを導入したところ、「過去には考えられなかったほど、きれいな状態を維持できるようになった」そうだ。

アイ・パトが最初の不法投棄発見をいち早く検知し、管理者に対して通知する。投棄されたゴミを早期に片づけることで、新たな別の不法投棄を防ぐことに成功したという。

管理画面イメージ

景観や価値にも関わる不法投棄や放置

不法投棄はマンションなどだけでなく、市区町村などでも大きな問題となっている。

神奈川県厚木市では、平成30年度の不法投棄処理量は21.73トンもあったそうだ。そのため、厚木市では職員や環境保全指導員、警備会社によるパトロール、防止看板や監視カメラの設置など、さまざまな防止対策を実施している(外部サイト)。

同市は、不法投棄をされない環境をつくることが最も大切だと言う。たとえば、まめにゴミを拾うなど、常にきれいな状態を保つことが有効だそうだ。

ただ、常に監視するのは人間では難しい。そこで、アイ・パトのような技術に注目が集まるというわけだ。

アイ・パトのような監視する技術は不法投棄だけでなく、放置自転車対策にも使われている。

兵庫県神戸市では2019年11月から、AI技術を用いた映像解析システムによる放置自転車監視の実証実験を開始した。

このプロジェクトでは、放置の多い歩道上や、駐輪場周辺にカメラを設置。収集した動画や画像をAIで解析することで放置自転車の台数をカウントする。リアルタイムに自動で駐輪状況を定量的に把握する手法を検証・開発し、放置自転車対策への活用を目指す。

もともと、神戸市では歩行者と自転車などとの安全で快適な道路空間の創出を目指し、放置自転車の撤去や駐輪場を整備している。しかし、放置状況の詳細な現状把握が十分ではないため、解決には至っていなかった。

そこで、映像解析システムを使い、曜日や時間帯ごとの放置傾向や駐輪時間など、放置自転車の多い箇所の状況を詳細に把握し、データに基づいた効果的な放置自転車対策を立案することを本プロジェクトの目的としている。