Industry Alpha株式会社は2023年3月14日、梱包資材の販売事業を展開する大洋紙業株式会社の、物流倉庫における入荷から出荷までの物流ラインの自動化に関する取り組みを開始したと発表した。
取り組みの背景
昨今の⽇本の製造・物流業界の要である倉庫は、EC市場の拡⼤や労働⼈⼝の減少に伴い、更なる効率化が求められている。倉庫の自動化によって、⼤幅な⼈件費の削減や⽣産効率の最⼤化が⾒込める。
しかし既存の倉庫を自動化していく中で、システムが合わない、市販の製品では対応できないなど、自動化を断念するケースが頻発している。そのため既存の倉庫を部分的に自動化してくことで、倉庫の最適な運用を可能にするソリューションが求められていた。
従来の倉庫における課題
従来の倉庫における物流ラインでは、ピッキングと搬送に多くの従業員の労力がかかっていた。また多くの梱包現場では、ラベルの貼り付けや段ボールの組み立てを作業員が担当しており、下記のような課題を抱えていた。
・人によってスピードに差が出る
・商品の入れ間違いや同梱物の入れ忘れが発生
・作業員の高齢化で梱包手順の教育コスト増加
両社は、業務の全体オペレーションが最適になるように解決案を設計したとのこと。
自動化に関する取り組みの概要
同社と大洋紙業は物流倉庫を間借りし、倉庫内物流ラインの自動化に関する取り組みを開始した。この取り組みでは、巨額な資金投資を必要とする立体倉庫やセンターの建築をせずとも、物流ラインにおける最適なマテリアルハンドリング機器の組み合わせを設計することで、従来の倉庫では人が担っていた作業をスマート化し、物流ラインの自動化を実現したという。
スマート化によって庫内業務のデータ蓄積が可能になったことで、出荷頻度や出庫頻度のデータ分析から入庫、入荷の最適化を実現。またロボットアームとAMRを組み合わせることで、人が行っている積み下ろし、ピッキング、積み込みを自動化し、無人倉庫を実現するとのこと。さらにロケーション管理を行うことで、出荷時にピッキングの効率がよくなる配置を算出するなど、さらなる省人化・スマート化を実現するという。
■Industry Alpha株式会社
https://www.industryalpha.net/
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