産業革命に必要なのは“熱狂”だ ── Forbes 30 Under 30 Asia選出のZEALS清水が見据える未来

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Forbesが発表した「アジアを代表する30才未満の30人」(正式名称 : Forbes 30 Under 30 Asia)に選出された、チャットボット事業「会話広告“fanp”」を展開するZEALS代表取締役CEO 清水 正大氏。

その清水氏が仕掛ける、大規模カンファレンス「iNTERFACE SHIFT 2018」も2018年12月13日と、まもなくの開催です。

元ソニーCEO 出井 伸之氏、資生堂CSO 留目 真伸氏、ヘイ代表取締役社長 佐藤 裕介氏、楽天技術研究所代表 森 正弥氏、gumi代表取締役会長 國光 宏尚氏、ドワンゴ専務取締役CCO 横澤 大輔氏など、日本を代表する先端企業や著名人が一挙に集結します。

「日本をぶち上げる」「新たな産業革命を起こす」「労働から人を開放する」と語る清水氏に、最先端テクノロジーが融合された日本の姿、どのようにして産業革命を起こすのか、iNTERFACE SHIFT 2018の目的、見据える未来についてお話を聞いてきました。

「僕らは常に未来志向だ」 ── 確実に市民権を得ているチャットで勝負する

――清水
「そもそもなんですが、チャットボットは一般にどんな印象を持たれているんでしょう?

言葉自体は使われる機会も多くなりましたが、活用という観点ではまだまだ。チャットボット関連のサービスを提供する企業も増えましたが、ユーザーのニーズを満たしている企業は数パーセントだと思います」

たしかに、毎日使っているチャットボットはあるか?と問われると、“ない”という回答が正直なところ。

――清水
「しかし、だからといってチャットボットをやらないという選択肢はないと思っていて。

理由はシンプルで、チャットが完全に市民権を得ているからです。今は何でもできる魔法の杖ではなくとも、数年後確実にビジネスの中核にあるべき存在。WeChat上にはチャットボットが1,400万アカウントも存在していますし。

僕らは常に未来志向で、チャットボットからコミュニケーションテックを推し進めていこうと考えています」

筆者もヤマト運輸が提供するチャットボットの再配達依頼などを使っていますが、非常に便利。ポイントはやはりチャットUIで、何よりも楽です。

チャットボットのメリットには

  • 操作に慣れている
  • どこでも使える
  • 時間を気にしなくて良い

という点があり、ユーザー目線でもチャットUIはなくなることはないなという印象です。

――清水
「携帯ショップや各種窓口などの待ち時間にうんざりした経験は誰でもあると思います。今後は人口減少も進み、この状況は続くどころかさらに悪化していく。限界なんですよね。

僕らはそういった販売従事者の仕事もチャットボットで置き換えていきたいと思っています。チャットボットとは究極はコミュニケーションテックであって、チャット上に限らず音声やVRの中など様々な領域で活躍していくと考えています」

日本をぶち上げた先に見据えるのは「意志社会」

――ZEALSが掲げるミッションは「日本をぶち上げる」ですが、チャットボットとどう繋がってくるのでしょうか?

――清水
「まず、日本をぶち上げるためには、次なる産業革命を興さなければいけないと思っています。僕らが考える産業革命は『人がやっていた業務を機械が担うことで人が労働から解放される』ことです。

生きていくために仕方なく働いている人々が、日本に限らず世界に大勢います。

次なる産業革命を興し、彼らをいやいや働く日々から開放したいんです。労働から開放し、好きなことをできる世の中を創りたいです」

生きるために仕方なく働く人々が突然仕事をしなくていいよ、と言われたときにどうしたらいいかわからない、意志を持てない人が出てくる、と清水氏は言います。

――清水
「人が意志を持つために必要なのが、コミュニケーション(対話)だと思っていて、僕たちが信じる未来は、一人ひとりがやりたいことや好きなことといった「意志」を持ち、常にワクワクできて幸せを感じられる『意志社会』です。

その社会を創るためのキーが、対話の力を機械に吹き込むコミュニケーションテック、チャットボットだと思っています。ドラえもんすらもチャットボットの延長ですよね」

AI・IoT・ブロックチェーン・XRなどの先端テクノロジーは「意志社会」に必須。

AIに対して「人間の仕事を奪う」というネガティブな印象を持っている方も少なくないと思いますが、AIは仕事を奪うものはではなく、作業を効率化し、人間をより人間らしく自由にしてくれるツールという考え方です。

“熱狂”に尽きる ── テクノロジーが裏で動く、自己実現可能な社会を創造する

――「日本発祥の次なる産業革命を興す」「幸せな社会創り」はカンファレンスが掲げるメッセージでもありますが、オフラインで開催する理由はなんでしょうか?

――清水
「次なる産業革命を興し、日本をぶち上げるために必要な要素は、“熱狂”に尽きると思っています。

意志を持とうとしている人たちが同じ場所に集結し、共に熱狂することで、AI, ブロックチェーン, XRといった新しい業界に一歩を踏み出す人が現れると思っています。実際シリコンバレーで開催されたFacebookのカンファレンスに参加した際も、その場にいる人たちが熱狂していました。この熱狂こそがリアルが持つ力だと思います」

iNTERFACE SHIFT 2018に参加してほしい方は、まだ動き出せていない方々と語る清水氏。

「このままじゃまずいと気づいてる、でも動けない。」そんな動き出そうか迷っている人たちに、もっとテクノロジー業界に飛び込んできて欲しいと語る清水氏。

――清水
「登壇者に関しても、“日本をぶち上げる”という想いに共感してくださった方に登壇してもらいます。なので、講演料等は一切お支払いしていません。集客のプロモーション費用もゼロで進んでいます」
――清水
「カンファレンスの熱狂をキッカケに、より多くの人がテクノロジー産業に飛び込むことで日本発祥の次なる産業革命へと繋がり、誰もがやりたいことを見いだせる社会、自己実現可能な社会を作っていきたいです。

熱狂に包まれ、幸せで満ちた社会の裏でテクノロジーが代わりに働いているイメージですね」

もはや先端テクノロジーとの共存は、大前提。その未来を企業、個人がどう生きていくべきかを示してくれているようです。

「今動かなくて、大丈夫か?」AIのちょいかじりで満足するな

――未だAI導入に踏み出せていない企業はどう動いていくべきでしょうか?

――清水
「正直、まだ動き始めていない企業は、大丈夫か?と思いますね。すでに動き始めている企業は、AIのちょいかじりで満足しないでほしいです。

それっぽいツールを入れたり、AI推進室を作ったりと、ちょっとした取り組みで終わっている企業が多い印象です。

AI活用と曖昧な表現が使われがちですが、単にツールを入れたり、推進室を作るだけではもったいないです。大企業はこれまで蓄えてきた財産を大胆に投資して産業革命を本気で志して欲しいと思ってます。

もちろんスタートアップと協業したりもありだろうし、海外の会社を買ってきたりとかガンガンやって欲しいです。約束された未来ですから」

――清水
「ぶっ飛んだ新しいチャレンジをする際にROIが良くない、今すぐに結果がでない、というのはぶっちゃけあたりまえですよね。すでに結果がでることであればすべての企業がやっているので。

あるいは今のチャットボットのように第一歩となるような身近な領域から始めて結果を少しずつ出しながら進めていくのが良いと思います。僕たちの実績でいえば、たとえば、LINE広告やFacebook広告にチャットボットを組み合わせることで、CVRが10%と2~3倍の向上、リターゲティング広告のコストも0円になっています」

目先の結果にとらわれず、未来志向で少しずつ、ただ着実に成果を出しているというZEALS 清水氏。

テクノロジーの可能性を再認識し、日本発祥の次なる産業革命を興そうと志す人々が集結する「iNTERFACE SHIFT 2018」。

まだAI開発、導入に踏み切れていない企業、そして“意志”を持っていない個人、参加してみてはいかがでしょうか。