アイリスオーヤマとソフトバンクグループ、法人向けロボット新会社設立 2025年までに累計1000億円の事業規模を目指す

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ソフトバンクロボティクスグループ 代表取締役社長 兼 CEOの冨澤文秀氏、アイリスオーヤマ 代表取締役社長の大山晃弘氏(左から順に)

アイリスオーヤマ株式会社とソフトバンクロボティクスグループ株式会社は1月27日、合弁会社「アイリスロボティクス株式会社」を2月1日に設立すると発表した。

今回設立するアイリスロボティクスは、さまざまな業界における知見を持つアイリスオーヤマと、人工知能(AI)ロボットOS分野で技術を持つソフトバンクロボティクスグループが提携することで、法人向けサービス・ロボット分野での市場創造を目指すという。

「Whiz i アイリスエディション」

「Servi アイリスエディション」

具体的には、自律走行が可能な乾式バキュームクリーナーのAI除菌清掃ロボット「Whiz i アイリスエディション」や、飲食店やホテル・旅館、小売店などで従業員とともに働くことを目的に開発した配膳・運搬ロボット「Servi アイリスエディション」など、法人向けサービス・ロボットの提供および販売を手がける。

また、サービス・ロボットを業務に取り入れる際に必要な業務設計コンサルティング・定着化支援、ロボットオペレーターの派遣など、業務のロボット化にともなうトータルソリューションを提供する。さらに、各業界のニーズを踏まえ、法人向けサービス・ロボットを開発し、グローバルに提供するとのこと。

そのほか、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にともない、雇用や就業に関して生じているさまざまな課題や若年層の雇用問題などの社会課題に対して、「ロボットオペレーター」といった労働市場や雇用機会を生むことで、日本企業と社会が抱える課題解決に貢献するとしている。

アイリスオーヤマ 代表取締役社長の大山晃弘氏は「アイリスオーヤマはウィズコロナに対応するため、マスクやAIサーマルカメラなどの感染症対策商品を販売してきました。そのなかで、非接触化の推進を図るため、ソフトバンクロボティクスグループ社と連携し、このたび設立する合弁会社を通じてロボットソリューションを提供してまいります」とコメント。

続けて、「そして、アフターコロナを見据え、『労働者不足』や『就業問題』などの社会課題にいち早く取り組み、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。また、日本で培ったノウハウを活かしグローバルに事業を展開し、2025年までに累計1000億円の事業規模を目指します」と意気込む。

ソフトバンクロボティクスグループ 代表取締役社長 兼 CEOの冨澤文秀氏は「コロナ禍におけるニューノーマルの実現が急務となる中、ロボットにはさまざまな新しい期待が寄せられています。この度、強力なパートナーシップをアイリスオーヤマ社と結べたことはロボットソリューションの拡大、浸透にとって非常に大きな前進です。両社の強みを存分に生かし、社会が抱える課題にスピード感を持って応えていきます」と述べている。

>>ニュースリリース

アイリスグループ、過去最高6900億円の売上高を記録 AI事業など好調で

なお、アイリスオーヤマは2021年1月7日、AI事業に積極的に取り組んだこともあり、2020年度決算(12月)において、アイリスオーヤマは売上高2185億円/経常利益12.4%、同社を含む29社のアイリスグループは売上高6900億円(前年比138%)/経常利益9.0%の見込みであると発表している。

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