営業・接客業向け対話練習アプリ「iRolePlay」 AIが弱点・重点箇所を指摘

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株式会社インタラクティブソリューションズは12月6日から、顧客と対面しているように対話トレーニングができる自主トレアプリ「iRolePlay(アイロールプレイ)」を提供開始したことを発表した。営業や接客に関わる社員の対話力を効率的・効果的に育成したい企業を対象とし、製薬企業の営業教育や語学教育などで試験導入が進んでいる。

同アプリは、iPhone・iPadのAIの機能を活用した機械学習と音声認識を用いた日本語の高度な自然言語処理(NLP)および同社独自の技術を使い、より自然で反応の早いサービスとリアルな対話を実現している。

「iRolePlay」開発の経緯

新型コロナウィルスの感染拡大で、多くの企業で営業のあり方や時間の過ごし方が大きく変化した。訪問や同行といった実践力を養う場はオンライン上に置き換わり、頻度や質も低下していると言われている。

同社によると、人材育成において学びは70%がOJT(仕事経験)から得られるとされ、研修は10%に過ぎないようだ。コロナ禍で実践での学習機会が大きく減少し、オンライン面談での対話力が課題となっている。

また、実際に対話をロールプレイしても的確な改善点が得られないことや、頻繁な指摘が学習者のモチベーションをさげてしまい、教育者からの声かけが難しいことなどが課題となっていた。

そこで同社は、コロナ禍で増えた1人の時間を学習する機会にできるよう、1人でも対話トレーニングができる同アプリを開発した。学習者と教育者の双方の負荷を軽減し、効率的なトレーニングを実現する。

「iRolePlay」概要

「iRolePlay」は営業・接客業におけるWeb上での対話をいつでも、何度でもシミュレーションできるプレゼン&ロープレ・トレーニングツールである。AIによるWeb面談中の弱点や重点箇所の指摘や、営業中に顧客のニーズを引き出すための「深掘り質問(プロービング)」を設定でき、通常の社内プレゼンと比べて高い教育効果が得られるという。

同アプリを使うことで、学習者は以下のようなトレーニングを実施できる。

  • 知識の習得と理解の深化
  • 知識のアウトプット
  • 状況ヒアリング
  • 具体例を用いた説明

学ぶたびにクリアできた弱点や次の課題が提示され、学習者の学びの可視化やモチベーション向上につながる。

また、教育者は個別指導やロールプレイに割いていた教育の手間を省き、社員の対話スキルの底上げ・標準化を図れる。各社員の学習成果を管理画面上で可視化して把握できるため、実務での的確なアドバイスが可能となる。

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