JCB、自然な会話で対応する「AIオペレーター」をコールセンターに導入 年間190万件への対応をめざす

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株式会社ジェーシービーは7月21日、IBM Watsonを活用した対話型自動音声応答システム「AIオペレーター」の提供を開始したと発表した。インフォメーションデスク(用件を特定しない総合デスク)の一部回線で導入され、ゆくゆくは年間190万件の電話対応をめざす。

IBM Watsonについて

IBM Watsonは、日本アイビーエム株式会社が提供するAIテクノロジーだ。AIを用いて複雑な作業を自動化し、さまざまな業界・研究機関での従業員の時間の最適化を支援している。

AIオペレーターとは

AIオペレーターとは、音声認識技術と自然言語処理、合成音声技術を組み合わせた対話型音声応答システムだ。音声による自然言語をAIで分析し、音声で回答したり適切なオペレーターへと自動的に繋いだりすることができるという。

また、

  • 音声をテキストに変換する機能(Watson Speech to Text)
  • テキストを分析し回答を提供する機能(Watson Assistant)
  • 応答テキストを音声に変換する機能(Watson Text to Speech)

を活用しているため、音声による自然な会話のやり取りが可能となるのだ。

AIオペレーターの導入について

今回の導入は、クレジットカード業界においては先進的な取り組みであるという。

従来のJCBの自動音声応答システムでは顧客自身がメニュー番号を選択していたが、AIオペレーターではその必要がない。自然な会話から適切な専門デスクのオペレーターや自動完結システムにつなぐことができるのだ。これによりオペレーターに繋がるまでの待ち時間が大幅に短縮するとともに、着信後のオペレーター間での転送を回避でき、顧客の利便性向上やストレスの軽減を実現するという。

>>ニュースリリース