一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)は6月17日、新講座「AI For Everyone(すべての人のためのAIリテラシー講座)」の累計受講登録者数が1万人を突破したと発表。JDLAは本講座が人気の理由を社会におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)への関心の高さが影響していると考察する。
JDLAは本講座を「すべてのビジネスパーソンに向けた、人工知能(AI)/ディープラーニングについてまず『知る』ための無料エントリー講座」と位置づける。AIの基礎を学びたい人、今の組織をAIが使いこなせる組織に変えたい人など、理系文系はもちろん、肩書きや職種問わず、受講できるとしている。
本講座はAIの権威として知られるスタンフォード大学のAI研究者で計算機科学者のアンドリュー・ン(Andrew Ng)氏率いる、DeepLearning.AIが提供する非エンジニア向けオンラインAI講座「AI for Everyone」(オリジナルは英語)をベースにした。オリジナル版の「AI for Everyone」はCoursera上で、すでに全世界60万人以上が受講しているという。
本講座にはJDLAが制作し、AI研究の第一人者でJDLA理事長も務める東京大学大学院工学系研究科 教授の松尾豊氏が講師を務める「DXとは何か」「DXにおけるAI/DL(ディープラーニング)の重要性」「日本におけるAI活用」といった日本向けコンテンツを追加した。
学習内容は「ニューラルネットワーク、機械学習、ディープラーニング、データサイエンスなど、一般的なAIに関する専門用語とその意味」「実際にAIができること、できないこと」「組織の課題解決のためにAIを適用できる可能性とその方法」「機械学習およびデータサイエンスプロジェクトの進め方」「AIエンジニアチームと連携して社内でAI戦略を構築する方法」「AIを取り巻く倫理的および社会的議論の概要」。
なお、Courseraが発行した「AI For Everyone」の修了証を提示することで、JDLAが提供する「G検定」を30%引き(一般は9240円、学生は3850円)で受験できる。
【「AI For Everyone(すべての人のためのAIリテラシー講座)」概要】
・受講資格:制限なし
・受講期間:制限なし(※修了証付きコースの場合は180日以内に修了する必要がある)
・受講サイト:公式サイト
・講座形式:オンラインでのビデオ講座形式/約5時間(ビデオ講座のみ)
・「無料聴講コース」(ビデオ講座のみ視聴が可能)
・「Coursera修了証付きコース」(ビデオ講座に加え、確認テストを受験)
>>ニュースリリース
Ledge.ai編集部では「AI For Everyone」のレポート記事を掲載している。気になる人はあわせて以下の記事もチェックしてほしい。