「G検定」AIプロジェクトの企画など新シラバスに追加、公式サイトで閲覧可能に

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一般社団法人 日本ディープラーニング協会(JDLA)は4月15日、2021年7月実施の「G検定2021#2」から改訂するG検定(ジェネラリスト検定)の新シラバスを発表した。

新シラバスでは、DX(デジタルトランスフォーメーション)が進む産業界における時代のニーズに対応し、より多くのビジネスパーソンに学んでもらうことを目指して、「データ×AI」の活用を企画・推進するうえで重要となるAIプロジェクトの計画・データ収集・法律/契約など、実践的な内容を追加したという。

新シラバスの内容は以下のとおり。

  • 人工知能(AI)とは(人工知能の定義)
  • 人工知能をめぐる動向〔探索・推論、知識表現、機械学習、深層学習〕
  • 人工知能分野の問題〔トイプロブレム、フレーム問題、弱いAI、強いAI、身体性、シンボルグラウンディング問題、特徴量設計、チューリングテスト、シンギュラリティ〕
  • 機械学習の具体的手法〔代表的な手法(教師あり学習、教師なし学習、強化学習)、データの扱い、評価指標〕
  • ディープラーニングの概要〔ニューラルネットワークとディープラーニング、既存のニューラルネットワークにおける問題、ディープラーニングのアプローチ、CPU と GPU、ディープラーニングのデータ量、活性化関数、学習率の最適化、さらなるテクニック〕
  • ディープラーニングの手法〔CNN、深層生成モデル、画像認識分野での応用、音声処理と自然言語処理分野、RNN、深層強化学習、ロボティクス、マルチモーダル、モデルの解釈性とその対応〕
  • ディープラーニングの社会実装に向けて〔AIプロジェクトの計画、データ収集、加工・分析・学習、実装・運用・評価〕、法律(個人情報保護法・著作権法・不正競争防止法・特許法)、契約、倫理、現行の議論(プライバシー、バイアス、透明性、アカウンタビリティ、ELSI、XAI、ディープフェイク、ダイバーシティ)〕

詳細な試験範囲はG検定 公式サイトでダウンロードできる。

【「G検定(ジェネラリスト検定)」概要】
・名称:JDLA Deep Learning for GENERAL
・概要:ディープラーニングを事業に活かすための知識を有しているかの検定
・試験詳細:G検定とは
・受験資格:制限なし
・試験概要:120分、小問191問(前回実績)、オンライン実施(自宅受験)
・受験料:一般1万2000円(税別)、学生5000円(税別)
・試験日:次回試験2021年第2回となるG検定は、7月17日(土)の開催を予定している。

>>ニュースリリース

【無料】松尾豊氏監修のAI講座「AI For Everyone」提供

また、JDLAは3月30日に、ビジネスパーソン全体のリテラシー向上を目指し、新講座「AI For Everyone」を開講すると発表した。提供開始は2021年5月6日(木)10時から。受講料は無料。ただし、受講修了証の発行を希望する場合は別途費用が発生する。

新講座はDXが進む産業界において、その基礎となる「データ×AI」のリテラシーをすべてのビジネスパーソンに習得してもらうことを目指し、まず「AIとは何か」「ディープラーニングによって何ができるか」を知ってもらうためのエントリー向けの講座と位置づける。