株式会社KADOKAWAは6月24日、角川武蔵野ミュージアム(埼玉県所沢市)にて「ダ・ヴィンチストア Next Stage “未来の書店”」体験イベントを開催すると発表した。開催期間は7月2日(土)〜15日(金)。
「未来の書店」は、VRやメタバース、AIによる本のレコメンドなどDX化した書店だ。角川武蔵野ミュージアムにて再現される本展示は、同施設を運営している公益財団法人 角川文化振興財団との共催で、角川武蔵野ミュージアムとしては本展示が初の完全無料展示となる。
「ダ・ヴィンチストア Next Stage “未来の書店”」について
展示内容は、ところざわサクラタウンにあるKADOKAWAの直営書店「ダ・ヴィンチストア」をメタバースで再現した「メタバース書店」や、角川武蔵野ミュージアム4階の「本棚劇場」をVRで再現した「VR本棚劇場」、「AIナツノ」によるおすすめ本のリコメンド、タブレットでの「全冊検索」など。
VRゴーグルおよびスマートフォンを使った仮想空間やサイネージ/タブレット経由で、書籍の選択や試し読み・購入を体験できる。これら“未来の書店”体験で選んだ本は、紙書籍か電子書籍かを選んで実際に購入が可能(一部を除く)。また、一部の購入デモは会期中に自宅から体験できるという。
メタバース書店
ところざわサクラタウンにある書店「ダ・ヴィンチストア」をイメージした空間を仮想空間(メタバース)に再現。VRゴーグルまたはスマートフォンでメタバース書店の中を歩き回りながら、約5,000点の在庫から本を探すことができる。メタバース書店にアクセスしている他の観客と、仮想空間上で会話も楽しめる。
画像は「ニコニコ超会議2022」でのメタバース書店の様子
VR本棚劇場
ところざわサクラタウンの角川武蔵野ミュージアムにある「本棚劇場」を仮想空間に再現。VRゴーグルで体験可能で、メタバース書店と同様に約5,000点の在庫から本を探すことができる。
画像は「ニコニコ超会議2022」でのVR本棚劇場の様子
「AIナツノ」による本のリコメンド
今イチオシのKADOKAWAの書籍の内容をAIが解析し、対話と表情分析によって、AIが今のあなたに最適な一冊を提案する。
AIナツノでおすすめされた本と全冊検索で表示された本は、スマートフォンアプリ「ダ・ヴィンチストア Next Stage 決済アプリ」から直接購入できる。
画像は「ニコニコ超会議2022」でのAIリコメンド体験の様子
全冊検索システム
展示会場にあるタッチモニターおよびタブレットにて書名、著者名、ジャンルなどの条件を検索し、KADOKAWA発行のほぼすべての書籍から欲しい本を探すことができる。在庫の問合せから注文にいたる手続きが、すべてデジタル化されている。画像は「ニコニコ超会議2022」での全冊検索の様子
これらの施策はそれぞれ1m×1mほどのスペースで設置可能。非常にコンパクトな形で仮想の書店を実現できるため、書店の規模に依拠しない自由な売場作りが可能。
DXを最大活用し、在庫を抱えず欲しい本を欲しい場所ですぐに手に入れられるこの取り組みは、現在出版業界の抱えている「大量生産・大量消費」という問題の解決策でもあり、利用者の利便性も向上させながら、持続可能な出版ビジネスを構築する。
地球環境にも優しい、未来の書店の一つのあり方を「ダ・ヴィンチストア Next Stage “未来の書店”」で提案するという。
メタバース書店、VR本棚劇場で選んだ本は、試し読みと購入ができる。購入した本は、自宅への配送も可能。自宅など会場以外の場所からでも、メタバース書店はVRゴーグル(Oculus Quest 2)やスマートフォンで、VR本棚劇場はVRゴーグル(Oculus Quest 2)で体験できるという。
開催概要は以下のとおり。
- 会期:2022年7月2日(土)〜7月15日(金)
※7月5日(火)は休館日
※7月12日(火)は5階「武蔵野ギャラリー」「武蔵野回廊」貸切のため入場不可 - 時間:
日曜〜木曜 10:00〜18:00(最終入館17:30)
金曜・土曜 10:00〜21:00(最終入館20:30)※書籍購入は20:00まで
※7月15日(金)は18:00で展示終了、書籍購入は17:30まで - 会場:角川武蔵野ミュージアム5階「武蔵野ギャラリー」「武蔵野回廊」
- 料金:入場無料
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