kanata株式会社は、診察中の会話をカルテ化するAIツール「kanaVo」の要約精度が大幅に向上したことを発表した。
AIが診察時の音声をもとにカルテ形式に要約
医療界では早くから音声認識が導入されていたが、生成される膨大なテキストデータを確認・編集するという作業に膨大な労力を必要としていた。この課題を踏まえて「kanaVo」は、医師と患者の声を分離して音声認識すると同時に、自動でカルテ形式に要約するという。
そのため、医師が書き起こし文を全文読み返さなくても、診察の内容を分かりやすく簡潔に記録できる。
毎日2〜3時間のカルテ入力作業を短縮し、医師の業務負担を減らす
コロナ禍における医療従事者の過重労働問題により、2024年4月には「医師の時間外労働規制」の施行が予定されるなど、医師の働き方改革が社会的なテーマになっている。そこで注目されているのが、文書仕事の効率化だ。従来のカルテ入力作業は1日に2~3時間程度(電子カルテを導入済みの病院でも、147.6分)かかる※ため、医師にとって大きな負担となっていた。この負担を軽減するツールとして「kanaVo」が誕生した。月額利用料金は3万円(200時間/月)〜。
※医師が電子カルテ操作に費やす業務時間に関する調査(一般社団法人 日本医療情報学会『医療情報学』 32 (2), 59-63, 2012)より
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