花王グループ、AI経費精算で年間1.5億円 5万5千時間の業務時間を削減見込み

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花王グループの花王ビューティブランズカウンセリング株式会社は、2021年4月から経費領域専門AIプロダクト「SAPPHIRE(サファイア)」を本番運用した。人手による従来の通勤費・交通費の精算プロセスを脱却し、年間およそ5万5千時間の業務時間の削減、金額にしておよそ1.5億円のコスト削減を予定している。

SAPPHIREは、Miletos(ミレトス)株式会社が提供する経費領域専門のプラットフォーム。AIによる経理申請の不正検知や、通勤費・交通費の自動精算機能を備えている。

自動精算機能は、従業員の予定情報や入退館情報等からAIが移動経路を予測し、出退勤に伴う移動なら「通勤費」、規定距離内での客先や拠点間の移動などは「交通費」といったように、税制・規定上のルールに沿って勘定科目を自動で仕訳し、ユーザー企業の基幹システムに連携する。

申請者は自動作成されたデータの内容を確認するだけで経費申請を完了でき、上長・経理担当者・人事担当者は申請者が追加・修正したデータの確認だけをすればよく、申請から承認までの負担は大幅に軽減する。加えて、遠回りで申請するなどの不正経費利用や、意図しない二重申請などが発生せず、統制強化も図れるという。

花王ビューティブランズカウンセリングでは「2021年度中に、約6000人の美容部員の通勤費・交通費生産プロセスの自動化を見込む」とし、同社の経営企画部 事業推進グループの坂本 健部長は、プレスリリースで以下のようにコメントしている。

弊社には約6,000名の美容部員が在籍しており、百貨店やスーパーなどの化粧品売場で勤務しているため、通勤費や交通費などの経費精算をいかに適正かつ効率的に運用していくかが課題でした。

4月よりSAPPHIREを導入しましたが、 勤務シフトに基づきAIが自動で精算業務を行ってくれるため、経費精算にかかるプロセスや時間を削減することができました。利用者からは「月1回申請するだけなので入力の手間が大幅に軽減された」、「ペーパーレスになり、ボタン1つで精算ができるので便利」、「精算漏れの防止にもつながる」などの声が届いています。 SAPPHIRE導入により削減できた時間を有効活用し、より生産性の高い業務へシフトしていきたいと考えています。

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